開講学期 2009年度 後期
授業区分 週間授業
対象学科 応用化学科
対象学年 3
必修・選択 選択
授業方法 講義
授業科目名 熱管理
単位数 2
担当教員 花岡裕,安澤典男, 安居光國(教育システム委員)
教員室番号
連絡先(Tel) 吉田 豊:0143-46-5766
連絡先(E-mail) 花岡: hanaoka(at)mmm.muroran-it.ac.jp
安澤: anzawa(at)murotech.or.jp
吉田 豊:gityoshi(at)mmm.muroran-it.ac.jp
安居光國(教育システム委員):yasui(at)mmm.muroran-it.ac.jp
オフィスアワー
授業のねらい 我が国においては、エネルギーの安定供給確保と地球温暖化防止の両面に課題がある。そこで本授業では,これらの課題解決に必要な熱エネルギーに関する基礎知識を習得させるとともに,具体的な省エネルギー対策や研究開発事例を通して、当該分野の課題解決能力の向上を図る。
到達度目標 1.エネルギー総合管理に関わる基礎知識(エネルギー情勢・政策、エネルギー変換工学の概論をはじめ、そのために必要な熱力学、流体工学、伝熱工学、燃焼工学の基礎を含む)の習得(知識力) (50%)。
2.エネルギー管理の手法(省エネ法、燃焼設備、蒸気使用設備、空調設備、工業炉、流体機器・設備などの省エネルギー対策の考え方と事例を通して、課題の現象解明や課題解決に必要な要素技術の習得(計算力・理解力) (50%)。
授業計画 講義には,配布する資料を参考に,スライド・板書形式で行う.講義の理解度を確認するため講義中に複数回の演習を行う予定。

第1〜2週:いま何故、熱管理が必要か(エネルギーと環境問題、エネルギ
       −の生産と消費)
第 3 週 :エネルギー概念の成立(熱力学の成立過程および諸法則)
第4〜5週:エネルギーと力、輸送現象の基礎
第6〜7週:熱の発生・輸送・伝達(設備、熱輸送媒体、熱伝達)
第 8 週 :熱エネルギープラントの性能(内燃・外燃機関、冷凍機、コージェネプラントなど)
第 9 週 :省エネルギー政策と法規、省エネ法の目的と体系
第10〜11週:燃料及び燃焼管理、蒸気使用設備の省エネ技術とその応用
第12〜13週:空調設備、工業炉、流体機械の省エネ技術とその応用
第14〜15週:熱エネルギーに関する要素技術を活用した研究開発事例等
第 16週 : 定期試験
教科書
参考書 # 「熱流体のエネルギー変換工学」、森北出版(1986) 本学図書館蔵
# 連載講座「やさしい熱力学(1)-(6)」、空気調和衛生工学会誌(1986)
# 特別研修テキスト熱分野専門区分編(財)省エネルギーセンター(2009)   
教科書・参考書に関する備考 授業で配布する資料による
成績評価方法 定期試験成績にて評価し,60点以上を合格とする。
履修上の注意 ・特別な事由がある場合に限り再試験を行うが,定期試験前に申し出ること。
教員メッセージ 講義は,出来るだけ身近な事例で判りやすく,且つインターネット,新聞記
事からの最新情報の提供を心がけると共に、卒業してから即戦力となる可
能性の高い要素技術を中心に、省エネ事例も交えて課題の現象解明や対
策内容を解説します。積極的な参加をお願いします。
・単なる知識の習得でなく,使える知識に高めましょう.
質問は,講義中でもメールでも,気軽にどうぞ.メールアドレスを、 以下に記しますので、連絡ください。
学習・教育目標との対応 応用化学科の教育目標B(専門的知識−化学工学)の達成に寄与する。
関連科目
備考 花岡 裕(室蘭工業大学 地域共同研究開発センター)
安澤 典男(室蘭テクノセンター 総括マネージャー)