開講学期 2009年度 後期
授業区分 週間授業
対象学科 応用化学科
対象学年 3
必修・選択 選択
授業方法 講義(小テストを含む)
授業科目名 微生物化学工学
単位数 2
担当教員 菊池慎太郎
教員室番号 U-407
連絡先(Tel) 0143-46-5741
連絡先(E-mail) shintaro@mmm.muroran-it.ac.jp
オフィスアワー 原則として月曜日から木曜日の午後1時から午後5時
授業のねらい 微生物化学工学の基礎理論と基本技術について解説し、併せ物質生産及び資源・環境分野における微生物化学工学の実際について解説する。
到達度目標 1.微生物化学工学に関する基本的な用語を理解し、使用することができる(20%)。
2.微生物化学工学領域における物質生産の技術及び原理を理解し、応用することができる(20%)。
3.微生物化学工学領域における資源循環と環境の技術及び原理を理解し、応用することができる(20%)。
4.微生物化学工学領域において頻用される装置や機器の原理を理解し、実際に使用することができる(20%)。
5.微生物化学工学領域において頻用される微生物機能改変の原理について理解し、応用することができる(20%)。
授業計画 1週目:微生物の科学についてのまとめ(配布資料あるいはスライド),(キーワード:微生物の分離・培養・増殖,増殖菌と休止菌)
2週目:微生物固定化の原理と方法(教科書第5章),(キーワード:担体,担体結合法,包括法,架橋法,親和 性,連続反応と反復反応,漏出)
3週目:固定化微生物の応用(教科書第5章及び生物工学実験書),(キーワード:アルコール発酵,対糖モル収率,微生物電池)
4週目:微生物以外の生体触媒固定化(1)(教科書第5章),(キーワード:免疫,抗原,抗体,標識免疫反応)
5週目:微生物以外の生体触媒固定化(2)(教科書第5章),(キーワード:標識免疫反応,超微量物質測定, サンドイッチ法,拮抗法))
6週目:微生物が関与する物質循環(教科書第3章),(キーワード:炭素循環,硫黄循環,窒素循環,窒素固 定,アンモニア化,硝化,脱窒)
7週目:好気気性微生物を用いる環境の保全と修復(1)(教科書第4章),(キーワード:従属栄養微生物,活性汚泥,ばっ気,炭素原子,完全酸化)
8週目:絶対嫌気性微生物を用いる環境保全(2)(教科書第4章),(キーワード:独立栄養微生物,窒素原子, アンモニア化,硝化,脱窒)
9週目:バイオレメディエーション(1)(教科書第4章,及び配布資料あるいはスライド),(バイオレメディエーション,バイオオーギュメンテーション,バイオスティミュレーション,集積培養)
10週目:バイオレメディエーション(2)(教科書第4章,及び配布資料あるいはスライド),(キーワード:油脂,鉱物油,環境汚染物質)
11週目:医薬領域における微生物利用(1)(教科書第5章と7章,及び配布資料あるいはスライド),(キーワード:抗 生物質,耐性菌,抗ウィルス剤,HIVとAIDS)
12週目:医薬領域における微生物利用(2))(教科書第6章と7章,及び配布資料あるいはスライド),(キーワード: 微生物の遺伝子組み換え,ウィルス,ベクター,細胞融合)
13週目:微微生物利用の実際(1)(配布資料あるいはスライドを用いる外部講師の講演)
14週目:微生物利用の実際(2)(配布資料あるいはスライドを用いる外部講師の講演)
15週目:まとめ及び質疑応答、
16週目:試験

教科書 教科書:菊池慎太郎編著「微生物工学」(三共出版)(定価2500円+税)
参考書 特に提示しませんが、本学図書館蔵の微生物関連図書には教科書に記載されている事項が詳細に解説されていますので参考とすることを薦めます。 
教科書・参考書に関する備考
成績評価方法 60点以上を合格とする。その成績は定期試験の得点80%,不定期に行なう小テスト20%の割合で判定する.小試験は合計4回行う(5点満点 x 4回=20点満点).
履修上の注意 1.備考欄に記載の追試験及び再試験に不合格の者は再履修とする。
2.授業の変更連絡等は掲示で行なう。
教員メッセージ 3年前期に開講の「微生物科学」を履修し,単位を取得することが望ましい.「微生物科学」の単位を取得していない者が、「微生物化学工学」の単位を取得するためには多大の努力が必要である.
学習・教育目標との対応 この講義は応用化学科教育目標の
B.専門知識−生物工学
に対応する
関連科目 3年前期開講 「微生物科学」
3年後期開講 「環境生物工学」
3年後期開講 「生物工学実験」
備考 やむを得ない事情で定期試験を欠席した者で、担当教員が「正当な理由」と認めた者には追試験を実施する。また定期試験不合格者には1回に限り再試験を実施する。