開講学期 2009年度 後期
授業区分 週間授業
対象学科 応用化学科
対象学年 2
必修・選択 選択
授業方法 講義
授業科目名 有機化学B
単位数 2
担当教員 松山春男
教員室番号 H315
連絡先(Tel) 0143-46-5752
連絡先(E-mail) hmatsuya@mmm.muroran-it.ac.jp
オフィスアワー 月曜日  9:00−10:00
金曜日  9:00−10:00
授業のねらい 様々な有機化学反応の反応機構を中心に理解を深める。有機化学において重要なカルボニル化合物の性質と反応について習得する。
自然界には医薬品、香料となる分子もあれば、生命体を構成するアミノ酸、糖類も存在する。本講義で学習する有機化学の知識をつかえば、自然界に存在する化合物をフラスコの中で合成することが可能であることを理解できる。私たちは、自然界に存在するものを超える機能をもった有機化合物を設計し、合成することも可能である。
到達度目標 1.カルボニル化合物の構造からその性質を知ることができる。(25%)
2.カルボニル化合物の構造と反応性とを対比させて分類することができる。(25%)
3.カルボニル化合物の典型的な反応の機構を理解することができる。(25%)
4.カルボニル化合物の反応例を参考にして、目的とする化合物の合成計画をつくることができる。(25%)
授業計画 テキストを中心とした講義と問題演習とを組合わせて行う。

(1) カルボニル化合物とは何か。
第 1週 シラバスの説明、求核付加反応(その1) (6章)
第 2週 求核付加反応(その2) (6章)

(2) カルボン酸およびアミン(酸と塩基)
第 3週 カルボン酸の酸としての性質 (8章)
第 4週 アミンの塩基としての性質 (8章)

(3) カルボン酸誘導体の求核置換反応
第 5週 エステルの反応 (9章)
第 6週 カルボン酸誘導体の変換 (9章)
第 7週 6章、8章、9章のまとめ (演習)

(4) カルボニル化合物の反応
第 8週 ヒドリド還元、Grigneard反応 (10章)
第 9週 アセタール、イミン、Wittig反応 (11章)
第10週 反応のまとめ (演習)

(4) エノラートイオンとその反応
    自然界に存在する香料や興味ある有機化合物が合成できる。
第11週 エノラートイオンの反応(その1) (17章)
第12週 エノラートイオンの反応(その2) (17章)

(5) 求電子性アルケンへの求核付加反応 
第13週 共役付加 (18章)

(6) アミンの反応と有機合成計画 (19章)
  アミンは植物、動物中に広く存在している。アミンの塩基としての性質、
  医薬品としての利用、合成色素化合物への応用などを解説する。
第14週 アミンの反応 (19章)
第15週 有機合成計画 (23章)

期末試験
教科書 奥山 格 監修 「有機化学」 丸善、本体5,000円+税

HGS分子模型C型セット、丸善、 4,000円+税
参考書 教科書と同程度の内容で有機化学の全容を把握する参考書
 H.ハート、L.E.クレーン、D.J.ハート共著(秋葉欣哉、奥 彬共訳)
 「ハート有機化学」培風館 4,000円+税(附属図書館蔵)
JOHN McMURRY著(伊東 椒、児玉三明、荻野敏夫、深沢義正、通 元夫 訳)
「マクマリー有機化学(上、中、下) 」 (附属図書館蔵) 
教科書・参考書に関する備考
成績評価方法 授業中に数回の小テストを行う。成績は定期試験(100点)で評価し、60点以上の者を合格とする。
再試験は行わない。
履修上の注意 基礎有機化学、基礎有機反応、有機化学Aを履修していることが望ましい。
教員メッセージ 質問があれば、気軽に研究室を訪ねてください。「有機合成」はテキストの例題のヒントを見ながら
例題を解き、さらに演習問題を数多く解くことによって理解が進みます。多くの問題を解いて実力
をつけてください。
全ての教科は講義だけでなく予習と復習が行われることを想定している。
15回の講義だけで教育目標が達成されると考えてはならない。
学習・教育目標との対応 この科目は、応用化学科の教育目標、B-1(専門的知識ー化学)の達成に寄与する。
関連科目 基礎有機化学、基礎有機反応、有機化学A、有機学生実験
備考