開講学期 | 2009年度 後期 |
授業区分 | 週間授業 |
対象学科 | <人間と文化>コース |
対象学年 | 2年 |
必修・選択 | 選択 |
授業方法 | 講義 |
授業科目名 | アジアの文化 |
単位数 | 2 |
担当教員 | 朴 仁哲、二宮公太郎 |
教員室番号 | Q301(Q棟3F非常勤講師室) |
連絡先(Tel) | 窓口担当:二宮 0143-46-5822 |
連絡先(E-mail) | prz1997 @hotmail.com |
オフィスアワー | 窓口の二宮教員を通して連絡してください。 |
授業のねらい | 日中韓三ヵ国は、同じく東アジアの儒教文化圏でありながら、お互いに近くて遠い国でもある。文化摩擦やステレオタイプ化して相手の国を捉えることが頻繁に起っている。本講義は、日中韓三ヵ国の文化面における摩擦の解消及び三ヵ国の民族の共生のあり方を追究し、受講生に等身大の中国・韓国(人)を理解する鍵を提供したい。 |
到達度目標 | 講義を通して中国と韓国の歴史、社会、文化そして人間に対する理解を深め、同時代を生きる日本人として、これから中国人・韓国人といかなる関係を築いてゆくかについて受講生が自分で考え、深い視点で異文化(中国・韓国文化)と自文化(日本文化)を考える視座が生まれてくることを期待する。 |
授業計画 |
本講義は、縦軸と横軸をたてて、進めてゆく。まず「過去―現在―未来」という時間軸を縦軸にし、中国及び韓国の伝統文化や歴史文化を紹介する。次に「日本―中国・韓国―東アジア」という空間軸を横軸にし、近現代の日中及び日韓における諸課題を分析し、受講生に自文化と異文化について理解してもらう。講義内容について理解を深めるため、中国及び韓国に関する映像資料をたくさん提示する。講義の第1週から第15週までのおおよその計画は以下のとおりである。 1 ガイダンス 2 映画でたどる中国現代史(1)1931〜1945年 3 映画でたどる中国現代史(2)1949〜1976年 4 映画でたどる中国現代史(3)1978年〜 5 民族で読み解く中国(1)漢民族 6 民族で読み解く中国(2)少数民族 7 中国社会の諸相(1)世相・風俗・流行 8 中国社会の諸相(2)教育・環境などについて 9 韓流ブームについて 10 映画でたどる韓国史(1)1910〜1945年 11 映画でたどる韓国史(2)1950年〜 12 韓国社会の諸相(1)恨(ハン)について 13 韓国社会の諸相(2)“理”と“気”について 14 日中韓文化の同質性及び異質性 15 まとめ |
教科書 | 特に教科書を指定しない。各回の内容に応じてプリント配布する予定。 |
参考書 |
青木保『異文化理解』岩波新書、2001年、735円 小倉紀蔵『歴史認識を乗り越える』講談社現代新書、2005年、756円 王少鋒『日韓中三国の比較文化論』明石書店、2000年、3150円 |
教科書・参考書に関する備考 | |
成績評価方法 |
出席の状況、講義への参加態度、提出された課題によって評価する。 毎回、受講票を配り、その裏に簡単な感想や意見を書いてもらう。(50%) まとまった感想文とレポートを2回ほど提出してもらう。(50%) 以上を総合して評価し、100点満点中60点以上を合格とする。 |
履修上の注意 | 不合格者は再履修しなければならない。 |
教員メッセージ | 講義は受講生に感想や意見を求めつつ進めてゆく。受講生には積極的かつ真摯な態度を期待する。講義で紹介された文献や映像を含めて、日中韓三ヵ国に関する本や映画も自ら探して観ることを強く勧める。百聞は一見にしかず、条件が許せば、中国および韓国への(短期・長期)留学を勧める。 |
学習・教育目標との対応 | JABEE基準1(1)「(a):地球的視点から多面的に物事を考える能力とその素養」に対応。 |
関連科目 | 人間と文化、ヨーロッパの文化、基層文化論、異文化交流A・B |
備考 |