開講学期 | 2009年度 後期 |
授業区分 | 週間授業 |
対象学科 | 環境と社会コース |
対象学年 | 2 |
必修・選択 | 選択 |
授業方法 | 講義 |
授業科目名 | 環境有機化学 |
単位数 | 2 |
担当教員 | 星野行男 |
教員室番号 | Q−101 |
連絡先(Tel) | 0143-46-5727 |
連絡先(E-mail) | hoshino@mmm.muroran-it.ac.jp |
オフィスアワー | 月曜日14:00〜16:00 |
授業のねらい | 有機汚染物質の発生源とその生成機構およびそれらの有機物質のヒトやその他の哺乳動物における生物学的影響について学ぶ。 |
到達度目標 |
1. 地球温暖化の現状とその原因を学び、温室効果ガスの発生源について理解する。(20%) 2. フロンによるオゾン層の破壊のメカニズムを学び、生物体への影響を理解する。(20%) 3. 光化学オキシダントの発生メカニズムとその発生源を学び、生物体への影響とその対策を理解する。(10%) 4. ダイオキシン関連物質の種類と毒性、人体への影響などを学び、さらに環境ホルモン物質についても学習し、現状と対策について理解する。(20%) 5. 発ガン性有機化合物の種類と毒性、並びにそれらの発生源をまなび、生体内におけるそれら物質によるガン発生のメカニズムを理解する。(10%) 6. エネルギー利用と地球環境破壊との関係を理解し、その対策としての世界的な新しいエネルギー開発への動向について学ぶ。(20%) |
授業計画 |
授業は主にOHPを用い、補足説明は板書する。毎回授業の最後に配布した用紙にその日の授業内容を記載しレポートとして翌日の17:00までに提出してもらう。 第 1週: 概要 第 2週: 地球温暖化(温室効果ガスと地球の温暖化の関係。地球環境におよぼす影響) 第 3週: オゾンとフロンガス(大気圏の構造。オゾンの生成と性質) 第 4週: オゾンとフロンガス(フロンガスの製造と用途。フロンガスによるオゾン層の破壊のメカニズムとそれによる人体への影響。代替フロンガス) 第 5週: 光化学オキシダント(定義と原因物質ー気相有機汚染物質ーの種類と発生メカニズム) 第 6週: 光化学オキシダント(気相有機汚染物質の発生源。現状と対策) 第 7週: ダイオキシン(定義と歴史的背景。ダイオキシン観覧物質の種類と毒性、およびその表示法) 第 8週: ダイオキシン(人体への影響。発生源と現状) 第 9週: ダイオキシン(傾向と対策。環境ホルモン物質について) 第10週: 発ガン性化学物質(ガン発生の因子と多環式芳香族化合物(PAH)。歴史的背景) 第11週: 発ガン性化学物質(主発生源としてのコールタールについて。PAHの構造と毒性の関係。体内への摂取プロセスとその結果) 第12週: エネルギーと地球環境(エネルギー資源量と消費量の現状。地球環境への影響) 第13週: エネルギーと地球環境(新エネルギーの開発動向。太陽エネルギーの利用) 第14週: エネルギーと地球環境(地熱エネルギーおよび海洋エネルギーの利用) 第15週: 予備日(総括) |
教科書 | 教科書は使用しないが、適宜プリントを配布する。 |
参考書 |
泉 邦彦 「恐るべきフロンガス汚染」合同出版 綿貫礼子・河村 宏 「毒物ダイオキシン」技術と人間 石西 伸・児玉 泰 訳 「環境汚染物質の生体への影響14ー粒子状多環式有機物質」東京化学同人 中島泰知・宗 森信 訳 「環境汚染物質の生体への影響12,13ー光化学オキシダント上、下」東京化学同人 |
教科書・参考書に関する備考 | |
成績評価方法 | 筆記試験は行わない。毎回提出してもらうレポートを100点満点で九段階に評価しその平均が60点以上を合格とする。 |
履修上の注意 |
成績評価方法から明らかなように、最低八割以上出席しレポートを必ず提出しなければ、単位の取得は自動的に不可能となる。 不合格となった者でこの科目の単位を必要とするものは、再試験がないため再履修をしなければならない。 なお、授業に出席してもレポートを提出しなければ欠席扱いとなる。 |
教員メッセージ | 講義中にその内容をノートに書き入れ、その上配布された用紙に再度転記するのは二重手間で大変であろうが、人間は何度も字を書くことによってその内容の一部は必ず頭の中に残るものである。最近はワープロや携帯電話の普及によって自身で字を書く機会が少なくなり、したがって漢字を覚えられなくなっている傾向があるので、それに対する一種の対策でもあると考えてもらいたい。 |
学習・教育目標との対応 |
情報工学科;JABEE基準(a)の達成に寄与する。 機械システム工学科;<JABEEの学習・教育目標との関連> (a)地球的視点から多面的に物事を考える能力とその素養,(b)技術が社会や自然に及ぼす影響や効果、および技術者が社会に対して負っている責任に関する理解 応用化学科;JABEE基準(c)の達成に寄与する。 |
関連科目 |
環境科学入門 生活環境科学 地球環境化学 人間の環境化学 その他 |
備考 |