開講学期 2009年度 後期
授業区分 隔週偶数
対象学科 全学科
対象学年 1
必修・選択 選択
授業方法 講義
授業科目名 西洋の歴史
単位数 1
担当教員 横川大輔(窓口、奥野恒久)
教員室番号 非常勤講師控室
連絡先(Tel) 緊急の用事がある場合には、窓口教員の奥野まで、ご連絡ください。
なお、奥野研究室は、Q−606で、電話番号は0143−46−5821です。
連絡先(E-mail)
オフィスアワー 講義終了後
授業のねらい 本授業では、中世以降の君主制のあゆみについて取り上げる。ヨーロッパにおける君主制は過去の現象なのではなく、王室がお茶の間の話題に上るイギリス、ノーベル賞の授賞式において国王の果たす役割が取り上げられるノルウェーなどに見られるように、現在においても存続している。もちろん、それは歴史的経緯に基いてのことであり、それゆえ君主制を取り上げることは、過去のヨーロッパ文明の特質の一端を理解することであり、またその現在性のために、現在のヨーロッパを理解することにもつながるだろう。このような観点から、本授業では、ヨーロッパ君主制のあゆみについて、基礎的知識を得ることをめざす。
到達度目標 (1)中世以降の君主制のあゆみについて把握する。
(2)ヨーロッパ独自の文明が生まれてきた背景を理解する。
(3)それらと現在のわれわれとの関連について、みずから思索する。
授業計画 週    授業内容等                        
1週目  ガイダンス:シラバスの説明等            
2週目  「議会の中の王」―現在のイギリスからの出発                    
3週目  初期中世―王権と教会のマリアージュ                  
4週目  叙任権闘争―「楕円的世界」の誕生と王権の覚醒          
5週目  中世後期―決闘の禁止で安寧な国家を!
6週目  「朕は国家なり」太陽王ルイ
7週目  「国家第一の下僕」啓蒙専制君主                   
8週目  まとめ
教科書 【教科書及び教材】
教科書は用いない。講義内容をまとめたレジュメを参考資料を毎回配布する。
参考書 講義において触れた個別テーマに関しては、その都度参考書などを提示するが、本講義全体の理解を深めるものとして、次のものなどがある。
 入江幸二他編著『ヨーロッパ史への扉』晃洋書房、2006年
 近藤和彦編『西洋世界の歴史』山川出版、1999年
 中井義明他『教養のための西洋史入門』ミネルヴァ書房、2007年

 
教科書・参考書に関する備考
成績評価方法 定期試験によって判断する。形式は授業中に説明する。100点満点中60点以上を合格と、不合格者は再履修していただく。
やむを得ない事情によって試験を欠席したものに対しては、別途課題を課す。
履修上の注意 1.出席が良好でない者には、受験資格を認めない。
2.授業の変更や緊急時の連絡は授業中または掲示板で通知をする。
3.再試験は行わない。不合格の場合は再履修とする。
4.成績評価を含めた重要事項の説明とそれに関する質問等を第1週目に行う。履修希望者は第1週目は必ず出席することが望ましい。
5.この講義は全8回で構成される。
教員メッセージ 歴史はより多くの年号を暗記したり、細かい知識をむやみやたらに集めることと思ってませんか? そうではなく、歴史はわたしたちとことなる時空間に生きていた人々のことを理解し、さらにそのことを通じて現代のわれわれを理解しようとする知的な営みです。この営みには、わたしたちが見ている世界をさらに広げてくれる可能性があります。みなさんも参加してみませんか?
学習・教育目標との対応 JABEE基準
(a)地球的視点から多面的に物事を考える能力
(b)技術者が社会に対して負っている責任に関する理解
関連科目 「市民と公共」コースのヨーロッパ史
備考