開講学期 2009年度 前期
授業区分 週間授業
対象学科 応用化学科
対象学年 3
必修・選択 必修
授業方法 実験
授業科目名 化学工学実験A
単位数 1.5
担当教員 島津昌光、太田光浩、大平勇一
教員室番号 N311(島津)、H305(太田光)、H406(大平)
連絡先(Tel) 46-5769(島津)
連絡先(E-mail) simazu(at)mmm.muroran-it.ac.jp
オフィスアワー 応用化学科HPを確認してください
授業のねらい 化学工学実験Aでは化学工学量論、化学システム工学、反応工学、移動論、計測工学、拡散単位操作で扱う内容を中心に実験を行う。実験を通して現象を化学工学的に探求する能力を育てる。また、基本的概念や理論を実験系に適用し、これまでに習得した概念、理論並びに化学工学的手法について理解を深める。
到達度目標 1. 実際の現象に対して、これまでに学習した化学工学の基礎と物質,熱,運動量収支の概念を適用できる。(25%)
2. 実験で使用する基本的用語の意味を理解し,使用することができる。(25%)
3. 実験装置の構成を理解し、実際に操作することができる。(25%)
4. レポートの構成を理解し、レポートを書くことができる。(25%)
授業計画 第1週
 実験概要、レポート作成・提出方法の説明及び安全教育
第2〜15週
1)液滴の生成
 吸収,抽出等の基本的事項を学ぶ(主な関連講義:化学システム工学)
2)物性値の測定
 密度,粘度,表面張力の測定法を学ぶ(主な関連講義:移動論)
3)ガス吸収
 ガス吸収の基本理論を検証する。(主な関連講義:拡散単位操作)
4)単蒸留
 蒸留の基本理論を検証する。(主な関連講義:拡散単位操作)
5)二重管型熱交換器の総括伝熱係数
 対流伝熱による熱交換操作の基本理論を検証する。(主な関連講義:移動論)
6)反応装置の混合特性
 装置内の流れについて基本理論を検証する。(主な関連講義:反応工学)

最終週にアンケート調査を行う。

<注意>
実験装置数の関係上、班分け・グループ分けをしてローテーションを組む。必ずしも1)から実験するとは限らない。
教科書 化学プロセス工学講座編「実験指導書」(第1週目に配布する)
参考書 実験レポートを執筆する上で、これまでに使用した教科書に必要な情報が書かれている。また、教科書で調べきれない情報を収集するには下記文献が有用である。
化学工学会「化学工学便覧」、丸善 (図書館所蔵)
亀井三郎「化学機械の理論と計算」、産業図書 (図書館所蔵)
化学工学会「化学工学辞典」、丸善 (図書館所蔵)
徂徠道夫 他「学生のための化学実験安全ガイド」、東京化学同人 (図書館所蔵)
化学装置研究会編「図解で学ぶ装置の原理と機器の構造」、オーム社 (図書館所蔵)
大西清「JIS標準化学工業製図」、オーム社 (図書館所蔵)

これら以外にも図書館にある化学工学系の本,辞典類を参考にすると良い。
 
教科書・参考書に関する備考
成績評価方法 出席率100%,全ての小テスト・アンケート,全ての実験に関する実験実施報告書,執筆指定した全てのレポート提出者を対象とし、レポート・口頭試問により評価する。
履修上の注意 1. 不合格者は翌年以降再履修とする。 
2. 1回でも無断欠席すると成績評価はしない。
3. 部活・サークル活動等の公的理由や病気等で実験を欠席する場合、それを証明する書類を持参すれば別途実験日を設定する。この場合、教務課に欠席届を必ず提出すること。連絡・欠席届の提出がない場合は無断欠席として扱う。
4. レポートは3通全てを提出しないと成績評価しない。
5. レポート提出時に簡単な口頭試問を行う。質問内容は実験について理解度を確認するためのものであり、反応工学,化学工学量論,化学システム工学,移動論,拡散単位操作,計測工学,熱力学で履修する内容と同レベルである。
教員メッセージ 全員に単位を修得してもらうことを前提に指導しています。不合格にするための指導は一切行っておりませんが、毎年不合格になる人がいます。「提出期限を守らない」,「レポートを出さない」,「途中から実験に来なくなった」という身勝手な行動にでた人たちばかりで、自分自身に甘えているからです。「指導が厳しい」などの文句を言う前に自分自身の行動を再確認してください。
学習・教育目標との対応 応用化学科の教育目標、B-2(専門的知識−化学工学)、C(継続的学習)、E(人と自然の調和)、F(プレゼンテーション能力)の達成に寄与する。
関連科目 熱力学、化学工学量論、化学システム工学、反応工学、移動論、計測工学、拡散単位操作
備考