開講学期 | 2009年度 前期 |
授業区分 | 週間授業 |
対象学科 | 材料物性工学科 材料工学コース |
対象学年 | 2 |
必修・選択 | 必修 |
授業方法 | 講義 |
授業科目名 | 物理化学B |
単位数 | 2 |
担当教員 | 佐伯 功 |
教員室番号 | K-505 |
連絡先(Tel) | 0143-46-5634 |
連絡先(E-mail) | isaos@mmm.muroran-it.ac.jp |
オフィスアワー | 木曜日 13:00〜15:00 |
授業のねらい | 素材を材料へ変換する操作は主に化学変化と物理変化からなっている。本講義ではこれらを支配している「平衡」および「速度論」を理解し、使いこなせるようになることを目標とする. |
到達度目標 |
1.平衡という概念を理解し、さまざまな条件において平衡式を応用できる 2.熱力学データベースとダイヤグラムを用い、平衡を予測することができる 3.反応速度論を理解し、実験データから速度式がよみとれる 4.速度定数を用いてさまざまな条件における反応速度を予測することができる 5.反応速度を決定する要素をミクロな視点から理解することができる |
授業計画 |
1週目 ガイダンスおよびオリエンテーション 2週目 物理平衡と化学平衡(1)自由エネルギーと平衡 3週目 物理平衡と化学平衡(2)ヘルムホルツとギブスの自由エネルギー 4週目 物理平衡と化学平衡(3)相平衡 5週目 物理平衡と化学平衡(4)反応のギブス自由エネルギー変化 6週目 物理平衡と化学平衡(5)平衡定数 7週目 物理平衡と化学平衡(6)平衡定数の図的表現 8週目 反応速度論(1)化学反応と反応次数 9週目 反応速度論(2)一次反応と二次反応 10週目 反応速度論(3)逐次反応と平衡反応 11週目 反応速度論(4)反応速度の温度依存性 12週目 反応速度の理論(1)衝突理論 13週目 反応速度の理論(2)活性複合体理論 14週目 反応速度の理論(3)活性複合体と反応速度 15週目 講義のまとめ *第1週目も課題を課します。出席しない場合には不利になるので注意。 |
教科書 |
P.W.Atkins著 千原秀昭、中村亘男訳「アトキンス物理化学(上),(下)第6版」東京化学同人. |
参考書 | |
教科書・参考書に関する備考 | 必要に応じてプリントを配布する. |
成績評価方法 | 毎回課す課題(14回x3点)と定期試験(58点満点)を合計し、総合点が60点以上を合格とする。再試験:定期試験の成績不良者には1度だけ再試験を実施する。なお、不合格者は再履修をしてもらい、その際、前年度以前の出席履歴はいっさい持ち越されません。 |
履修上の注意 |
第1週のガイダンスでは種々重要な注意を行う予定であるから、万難を排して出席のこと。 15週までの間に10回以上出席していること(未満の場合は、非履修とみなす)。 指数、対数が計算できる電卓を持参すること。 講義に関する連絡は授業中または学科掲示板(材料物性棟1階)で行う。 不合格者の場合には再履修が必要になります。 |
教員メッセージ |
毎回課す課題の範囲は授業の内容とするので、遅刻や欠席をしないよう注意すること。評価方法を見ておわかりのように、毎回の努力が結果を生みます。 出席要件の出席回数は「身内のご不幸など、やむなき事情にて出席できないことがありうる」ことを考慮して書いたものであり、理由なく欠席することを容認しているわけでは無いことを理解されたい。教務課に欠席届を提出しても、出席には繰り入れません。他の教員と解釈が異なるかもしれませんが、そのように取り扱います。 成績評価は厳格に行います。たとえ就職が決まっていようと、単位認定とは全く関係の無い話です。 このように書くと、大層単位取得困難な科目にみえるかもしれませんが、要は常識をもって臨んでくださいと言っているわけです。 |
学習・教育目標との対応 |
この授業の単位習得は、材料物性工学科 材料工学コースの学習・教育目標のうちDのさまざまな材料に関する専門知識・技術の習得とそれらを新材料の創製のための問題解決に応用できる能力を身につける、に対応している。 また、JABEEプログラム 材料工学コース基準1(1)の(d)(2)の材料のプロセスに関する基本の理解、に対応している。 |
関連科目 | この科目は、基礎化学(必修)、熱力学(必修)および物理化学A(必修)の内容を十分理解していることを前提として講義を進める。今後の関連科目は、材料精製学(必修)、複合材料学(必修)表界面科学(選択)、材料電気化学(選択)、耐環境材料学(選択)である。 |
備考 |