開講学期 | 2009年度 前期 |
授業区分 | 集中講義 |
対象学科 | 情報工学科 |
対象学年 | 2年 |
必修・選択 | 必修 |
授業方法 | 講義 |
授業科目名 | 確率・統計 |
単位数 | 2 |
担当教員 |
(非常勤) 福本 誠 (福岡工業大学) (連絡担当) 塩谷 浩之 |
教員室番号 | 塩谷(V605) |
連絡先(Tel) | 塩谷(内線5436) |
連絡先(E-mail) | 塩谷 shioya (at mark) csse.muroran-it.ac.jp |
オフィスアワー | 塩谷(水曜午前11時−12時) |
授業のねらい |
現在,情報工学を含む数多くの学問分野で,調査,実験,観測などにより様々なデータが蓄積されています.このようなデータを数学的に扱うには,確率と統計が必要となります.統計によりデータを整理・分析するための手法が提供され,確率はその基礎的数理となります.この講義では,統計データ解析を行う際に必要となる確率と統計の基礎を説明します. |
到達度目標 |
情報においてデータを扱うときに,確率統計は重要な数理基礎となります.本授業では以下を目標とします. ・確率の基礎を理解し,データを調査解析するための統計的手法を身に付ける. ・身近な統計データの読み方について理解を深める. ・母集団,標本などの統計学で用いられている基礎的な概念を理解する. ・統計的推定・検定の方法について理解する. |
授業計画 |
<第1, 2週> ガイダンス,1.1変数の離散型確率分布:場合の数,確率の定義,ベイズの定理,確率分布,ベルヌーイ分布,期待値・分散,モーメント母関数 <第3, 4週> 2.1変数の連続型確率分布:確率変数と確率密度,期待値・分散,指数分布,確率変数変換 <第5, 6週> 3.2変数の確率分布:離散型と連続型,周辺確率分布,期待値・分散・ 共分散,多変数への拡張,たたみ込み積分 <第7, 8週> 4.ポアソン分布と正規分布,データの標準化,中心極限定理,5.各種分布関数:カイ2乗分布,スチューデント分布,フィッシャー分布 <第9, 10週> 6 データの整理:度数分布,ヒストグラム,散布図,相関係数,共分散,最小2乗法・回帰直線 <第11, 12週> 7.推定:不偏推定,最尤推定,区間推定,有意水準 <第13, 14週> 8.検定:母集団・母平均・母分散,仮説と棄却 <第15週> 定期試験 |
教科書 |
「確率統計 キャンパス・ゼミ」馬場敬之,久池井茂著(マセマ社) |
参考書 |
「確率問題ゼミ」G.ブロム他著(シュプリンガー東京) 「確率・統計」薩摩順吉著(岩波書店) |
教科書・参考書に関する備考 | なし |
成績評価方法 |
・定期試験(60点満点) および 授業で行う小テスト(40点満点)で,全体で60点以上を合格とする. ・授業中の全ての小テストの答案を提出し,定期試験を受験して,不合格になった学生を対象に,1度限り再試験を行う。 ・再試不合格者は再履修すること. |
履修上の注意 |
解析学,線形代数,離散数学を履修していることを前提とします. |
教員メッセージ |
この科目は,数値データの調査解析に関する科目であり,卒業研究にもつながる科目です. 可能な限り具体例を交えて講義を行います.今後につながるようにしっかり学んでください. |
学習・教育目標との対応 |
この授業科目は情報工学科の学習目標の以下の項目に対応しています. 情報技術者[情報基礎](数学と自然科学の基礎知識を身につける) . |
関連科目 |
線形代数,解析I,解析II,離散数学 |
備考 | なし |