開講学期 2008年度 前期
授業区分 週間授業
対象学科 2 年 次
対象学年 2
必修・選択 選択
授業方法 講義/体験学習/討論
授業科目名 技術開発論
単位数 1
担当教員 酒井哲也
教員室番号 N203
連絡先(Tel) 電話番号:0143(46)5881
連絡先(E-mail) sakait@mmm.muroran-it.ac.jp
オフィスアワー (授業日に合わせ設定)
授業のねらい 第二次大戦後、欧米の物まねより出発した日本の自動車産業は、今や高品質/高信頼性(故障の少なさ,低燃費,安全快適性,低価格等)で他国を圧倒している。その理由は、マーケットインを踏まえた製品開発と品質保証にある。 
本授業では、マーケットインから企画・設計に関して、他国が真似できない開発手法を中心に勉強する。また、いすゞ自動車(株)・北海道開発グループ(南千歳:CAEによる強度/振動/騒音/流体解析等)、及び(株)ワーカム北海道(鵡川:各種性能耐久テスト)を訪問し、実際の車両開発プロセスの一端を理解する。
更に、設計品質問題に関連して、M自動車の不具合事例を取り上げ、その原因を詳述後、自分自身で自動車を企画設計し、その可否について全員で討論する。
到達度目標 @自動車開発におけるマーケットインの重要性を認識し、それがあらゆる産業,大学についても水平展開できることを理解する。(ピーター・ドラッガー理論の理解) 
A自動車の企画・設計プロセスにおいて、目標品質設定・作り込みの重要性と、日本車の強みを理解する。(目標設定の大切さの理解) 
B人間/環境に優しい車作りを通じて、たゆまないイノベーションンが、生き残りのために、最重要であることを理解する。(新技術開発の大切さの理解)
C実際に、自分で自動車を企画・設計してみて、その面白さと難しさを体得する。(物作りの楽しさの理解)
授業計画 第1週(4/14):オリエンテーション,自動車産業のグローバル化
第2週(4/28):企画と設計T(CS(顧客満足度)を踏まえた商品開発:いすゞ自動車(株)CV商品企画・設計第二部・山本部長による特別講義予定)
第3週(5/12):企画と設計U(バーチャルプロトモデル)
第4週(5/26):体験学習T:CAEによるコンカレントエンジニアリンの現場訪問(いすゞ自動車(株)北海道開発グループ(南千歳)):実際に開発現場を訪問し、CAEの適用例と重要性を体得する。)
      〔第1回レポート:”日本車は生き残れるか?”予定〕
第5週(6/09):性能と耐久評価法について講義
第6週(6/23):体験学習U:テストコースの訪問((株)ワーカム北海道(鵡川町)):実際に試験場を訪問し、種々の評価試験を体得する。
第7週(7/07):設計品質と品質保証問題:M社の設計品質不具合を詳述し、設計の本質について、全員でざっくばらんなディスカッションを行う。
      〔第2回レポート:”私の企画・設計した近未来の自動車”予定〕
第8週(7/28):テスト
教科書及び教材 授業は、パワーポイントによるプレゼンがメイン。実際の開発事例を多く取り扱う。資料は必要に応じて配布する。
参考書 なし 
成績評価方法 レポート2回(各20点),定期試験(60点)の合計(100点満点)、60点以上が合格
履修上の注意 @ 80%以上の出席が必要(未満の場合は、非履修とみなす)。
A 1単位であるので、基本的に45分授業であるが、非効率的であるので90分授業を隔週に行う。
B 授業中及びオフィスアワーなどでの質問も大歓迎。
C 再試験は行わない。
教員メッセージ 自動車開発/イノベーションに興味を持つ学生全員(機械系以外も大歓迎)
学習・教育目標との対応 MOT開設伴う、イノベーション関連科目の学習。
関連科目 なし
備考