開講学期 | 2008年度 後期 |
授業区分 | 週間授業 |
対象学科 | 夜間主コース全学科 |
対象学年 | 1年 |
必修・選択 | 選択 |
授業方法 | 講義 |
授業科目名 | 科学と倫理 |
単位数 | 2 |
担当教員 | 二宮公太郎、田島俊之 |
教員室番号 | N105(N棟1F非常勤講師室) |
連絡先(Tel) | 窓口担当:二宮 0143-46-5822 |
連絡先(E-mail) | pw1t-tjm@asahi-net.or.jp |
オフィスアワー | 窓口の二宮教員(オフィスアワー:水曜7・8時限)を通じて連絡してください。 |
授業のねらい | 科学・技術がどのように発展してきたのか,私たちの生活にどのように関わり,私たちの思想にどんな影響を与えているかを認識することは,現代を生きるすべての人々にとって不可欠である。この授業では,科学とは何か,科学研究とはどのような営みなのかを,さまざまな視点から深く考え直す機会を提供する。今日の科学と社会をめぐるさまざまな倫理的問題について,いま私たちは何をすべきなのか,私たち自身に突きつけられた問題として考えよう。 |
到達度目標 |
(1)科学という知識生産の営みの本質について,科学史や社会学などさまざまな立場からどのように捉えられているかを理解し,多面的なイメージを構築する。 (2)科学が人々の社会生活とどう関わっており,どのような問題を引き起こす可能性をはらんでいるかということに気づくのに必要な倫理的想像力を身に着ける。 (3)倫理的問題の見え方は視点によって異なり,望ましい対処の仕方にも複数の選択肢がありうることを理解したうえで,自分自身の考えをまとめ,議論できるようになる。 |
授業計画 |
講義ではおおよそ以下のようなテーマを扱う予定だが,進行状況などに応じて内容や順序は変動することがある。 第1回 イントロダクション 第2回 科学と技術の歴史(1) 第3回 科学と技術の歴史(2) 第4回 科学はどのように進展していくのか? 第5回 知識を生産する活動の社会学 第6回 科学者って,どんな人たち? 第7回 科学研究と不正行為(1) 第8回 科学研究と不正行為(2) 第9回 科学と技術が社会に及ぼす影響 第10回 専門家と一般市民のコミュニケーション 第11回 科学とそうでないもの 第12回 科学とメディア 第13回 地球温暖化の問題をめぐって(1) 第14回 地球温暖化の問題をめぐって(2) 第15回 総括――科学とどう付き合っていくのか |
教科書及び教材 | 授業にはPowerPointを使用する。その他,必要に応じて資料を配布する。 |
参考書 |
・井山弘幸,金森修:『現代科学論』新曜社(2000) ・新田孝彦,蔵田伸雄,石原孝二 編:『科学技術倫理を学ぶ人のために』世界思想社(2005) その他,授業中にそのテーマに沿って紹介する。 |
成績評価方法 | 毎回の授業中に課す小レポート(50点満点)と,学期末に提出してもらうレポート(50点満点)をもとにして,総合的に判断する。100点満点で評価し、60点以上を合格とする。 |
履修上の注意 |
(1)授業の変更や緊急時の連絡は,授業中または掲示板で通知する。 (2)学期末のレポートの提出は,単位取得の必要条件である。課題の通知は11月中旬,提出期限は1月末の予定。 (3)不合格者は翌年再履修すること。 |
教員メッセージ | 人間活動のあらゆる側面に科学が関わり,その影響が地球規模で現れている今日,どのような社会的立場にあったとしても,科学と無縁でいることのできる人はいないだろう。専門家も一般市民も,科学とどう付き合い,どのような責任を果たさなくてはいけないのか,自分自身の問題として考える必要がある。環境問題でもほかの問題でも,ただブームに流されるのでも感情的に反発するのでもなく,問題の本質や構造を把握したうえで採るべき道を探り,行動できるようになろう。 |
学習・教育目標との対応 |
この授業の単位習得はJABEE基準1(1)の(b)と(a)に対応(b>a)する。 (b) 技術が社会や自然に及ぼす影響や効果,および技術者が社会に対して負っている責任に関する理解 (a) 地球的視点から多面的に物事を考える能力とその素養 なお(f)の一部にも対応している (f) 日本語による論理的な記述力 |
関連科目 | |
備考 |