開講学期 2008年度 後期
授業区分 週間授業
対象学科 全学科
対象学年 3年
必修・選択 選択
授業方法 講義
授業科目名 社会環境アセスメント論
単位数 2
担当教員 松名 隆、貝澤耕一
教員室番号 N105(非常勤講師室) 
連絡先(Tel) 46-5118(非常勤講師室),46−5848(共通講座事務室)または46−5834(松名)
連絡先(E-mail) pine@mmm.muroran-it.ac.jp(松名)
オフィスアワー 時間の詳細は教員に事前確認のこと。または、火曜日16:00〜18:00(松名:プレハブ仮研究室内)
授業のねらい 社会環境アセスメントの方法を、北海道の先住民族アイヌの文化環境保全対策調査から分析し、アセスメントの意義と問題点を考察するなかで、アイヌの歴史的文化に学びつつ、自然と人間との共生のありかたについて考える。
到達度目標 1.社会環境アセスメントの方法の概要を、具体的な事例に基づいて理解する。
2.アイヌの文化環境保全対策調査の意義と問題点の考察から、アセスメント自体の方法的意義と
  問題点を理解する。
3.アイヌの文化環境保全対策調査から得られた知見に基づいて、自然と人間との共生のありかた
  についての具体的な理解を深める。
授業計画 主として「アイヌ文化環境保全対策調査・総括報告書」(2006年3月、北海道平取町発行)に沿って、授業を進める。
 第1回 これからの講義内容について〜自己紹介を兼ねて
 第2回 アイヌ文化環境保全対策調査の経緯と方針
 第3回 アイヌ文化環境保全対策調査の対象と方法
 第4回 沙流川流域の歴史の概観と二風谷ダム建設
 第5回 平取ダム建設予定地の額平川流域の歴史
 第6回 イウォロ(生活資源確保の場)としての額平川流域
 第7回 信仰の場としての額平川流域
 第8回 額平川流域のアイヌ語地名
 第9回 平取ダム水没予定地および周辺での植物採集
第10回 平取ダム水没予定地と額平川流域のアイヌ文化的利用の現状
第11回 二風谷ダム建設・運用後の沙流川の現状
第12回 平取ダム建設で予想される自然的・文化的影響
第13回 影響についての住民の意見
第14回 アイヌ文化環境保全対策調査の意義と問題点
第15回 アイヌの歴史的文化から学ぶ自然と人間との共生

 
教科書及び教材 教科書は特に定めず、資料を適宜配布する。
必要に応じて、音声、画像資料を利用する。 
参考書 配布する資料で適宜紹介する。  
成績評価方法 レポートによって評価する。100点満点で60点以上を合格とする。 
履修上の注意
教員メッセージ
学習・教育目標との対応 JABEE(a)地球的視点から多面的に物事を考える能力とその素養に対応する。 
関連科目 社会環境基礎論、基層文化論、アジアの文化、自然再生論 
備考