開講学期 | 2008年度 後期 |
授業区分 | 週間授業 |
対象学科 | <人間と文化>コース |
対象学年 | 2年 |
必修・選択 | 選択 |
授業方法 | 講義 |
授業科目名 | 日本文学 |
単位数 | 2 |
担当教員 | 二宮公太郎、佐々木 寛 |
教員室番号 | N105(N棟1F非常勤講師室) |
連絡先(Tel) | 窓口・二宮教員(V303・内5822)を通して連絡してください。 |
連絡先(E-mail) | hiroshisasaki@hotmail.com |
オフィスアワー | 非常勤なので、講師控室に滞在する。上記授業の前後10分間ぐらいずつが学生に対応できる時間帯となる。 |
授業のねらい | 近代の日本文学作品で、作家が二十歳代前半の頃に書いた初期作品を中心に講義する。受講生と年齢や時代が少しでも近ければ作品が身近に感じられ、文学に親しむきっかけになるだろうと期待するからである。これまで、大江健三郎、三島由紀夫、太宰治、芥川龍之介、川端康成、志賀直哉、谷崎潤一郎などの作家の初期作品を講義してきたが、今年は太宰と中島敦の作品を扱う。 |
到達度目標 | 文学史の概観的知識を持つ。また、文学作品の標準的な読解力、鑑賞力、批評力を養う。 |
授業計画 |
1週目:日本文学史概観1(古代〜近世) 2週目:日本文学史概観2(近代) 3週目:太宰治『魚服記』鑑賞1 4週目:太宰治『魚服記』鑑賞2 5週目:太宰治『魚服記』鑑賞3 6週目:太宰治『魚服記』鑑賞4 7週目:太宰治『魚服記』まとめ1 8週目:太宰治『魚服記』まとめ2 9週目:中島敦『狐憑』鑑賞1 10週目:中島敦『狐憑』鑑賞2 11週目:中島敦『狐憑』鑑賞3 12週目:中島敦『狐憑』鑑賞4 13週目:中島敦『狐憑』まとめ1 14週目:中島敦『狐憑』まとめ2 15週目:授業補遺 |
教科書及び教材 |
東郷克美・高橋広満編『近代小説〈異界〉を読む』(双文社出版)(定価2000円+税) その他の必要な資料は適宜プリントとして配布する。 |
参考書 | 扱う対象は著名作家ばかりなので、参考書は多数あり、そのうちの何種類かは図書館にも所蔵されているはずである。『鑑賞○○講座』や『○○アルバム』『○○の世界』『○○読本』などと名の付く入門書で、その作家の全体像をある程度把握しておくことは有意義である。 |
成績評価方法 | 出席率75%以上のものを対象とし、授業の内容に関する試験を行う。提出された答案の、漢字語句のひらがな表記や誤字脱字の有無、文字・文章表記の丁寧さ・正確さなどの度合いも、当然、評価に関係する。100点満点中60点以上を合格とする。 |
履修上の注意 | 不合格者には再試験を1回課すことを考えているが、対象作品を読んでいないことや授業を聞いていないことなどが明らかな、40点以下の極端な低得点者は評価の対象外にする。評価の対象外とされた者、また再試験によっても不合格だった者は、再履修しなければならない。 |
教員メッセージ |
講義形式での授業は、受講者の意欲が必須である。授業の進行はほぼ予測がつくはずであるから、たとえば分からない語句は事前に調べておいたり、辞書を持参したりするなど、英語科目のような準備をして授業に臨んでほしい。日本の近・現代文学の作品ではあるが、当てて読ませるとテキストそのものが正確に読めない受講者が多いのは、まことに嘆かわしい。 一回限りの消費型読書から一歩踏み出す、いわば「繰り返しの読書」で得られるものは大きい。受講者が、テキスト収録の他の作品からでも、それぞれの愛読書や愛読作家を見いだすきっかけになればと願っている。 |
学習・教育目標との対応 | 「JABEE(a):地球的視点から多面的に物事を考える能力」に対応する。 |
関連科目 | 人間と文学 |
備考 |