開講学期 | 2008年度 前期 |
授業区分 | 週間授業 |
対象学科 | 全学科 |
対象学年 | 4 |
必修・選択 | 選択 |
授業方法 | 演習 |
授業科目名 | 日本近現代史演習 |
単位数 | 2 |
担当教員 | 奥野恒久、牧之内友 |
教員室番号 | N355(共通講座棟非常勤講師控室) |
連絡先(Tel) | 何かありましたら、窓口の奥野(0143−46−5821)まで連絡をお願いします。 |
連絡先(E-mail) | makin@let.hokudai.ne.jp |
オフィスアワー | 毎週水曜日 |
授業のねらい |
本演習では、近代日本における戦争の持つ意味について考える。 日清戦争は朝鮮半島を戦場として9ヶ月間行われた。その間17万人の兵士と15万人の軍夫、計32万人が送り込まれた。たまたま記録を残した無名の兵士と軍夫を軸に日清戦争の実相を、庶民の目から見てゆく。 明治維新後の日本はヨーロッパに伍しての近代化を進めて行き、戦争に次ぐ戦争を続けながら膨張していった。日清戦争は初の本格的な対外戦争である。これに続く日露戦争とともに、明治後期の2つの戦争は、大日本帝国が悲願の条約改正を成し遂げ、また植民地を獲得して、文字通り「帝国」としての地位を築き上げる契機となった出来事である。明治維新以来、わずか30年足らずの帝国が経験したこの戦争に、そこに生きた人々はどのように参加したのか。またこの参加は、きわめていびつな形での異文化体験でもあった。その非常な体験において、彼らは、いかなることを感じ、学んだのだろうか。そして、それは昭和のアジア・太平洋戦争にどのような影響を及ぼしたのか。 演習では、当時の新聞記事や、他の文献も踏まえながら、兵士と軍夫の日記を時系列で追いつつ、これらを問う。 |
到達度目標 |
1)日清戦争の概略を説明できる。 2)近代日本における対外戦争の意味を、自分なりに理解している。 3)日清戦争の経験が、日露戦争、アジア・太平洋戦争にどのようにつながっていったか、自分なりに説明できる。 |
授業計画 |
第1回 ガイダンス 第2回 概説・日清戦争 第3回 戦場への出発 第4回 戦場への上陸 第5回 戦場の住民 第6回 旅順での体験@ 第7回 旅順での体験A 第8回 軍隊の内実 第9回 北上、奥地へ@ 第10回 北上、奥地へA 第11回 戦場の中の日常 第12回 終戦 第13回 凱旋・日常への復帰 第14回 戦争を語り継ぐ 第15回 まとめ |
教科書及び教材 | 一ノ瀬俊也『旅順と南京』文春新書、2007年、税別870円(要購入) |
参考書 |
原田敬一『シリーズ日本近現代史B 日清・日露戦争』岩波新書、2007年(購入する必要はない) 他の参考文献は、授業中に適宜示す。 |
成績評価方法 | 演習での発表とレポートによる。100点満点中、60点以上を合格とする。 |
履修上の注意 |
演習では毎回数人がレジュメを作成・発表し、それに基づいて話し合う形をとる。受講人数にもよるが、例年だと15回の演習中、ひとりあたり3回程度発表を担当する。 また試験に代えてレポートを提出してもらう。 成績は、演習への出席を前提に演習での発表とレポートによる。 |
教員メッセージ | |
学習・教育目標との対応 |
JABEE基準 (f)日本語による論理的な記述力、口頭発表能力、討議等のコミュニケーション能力 |
関連科目 | |
備考 |