開講学期 | 2008年度 前期 |
授業区分 | 週間授業 |
対象学科 | <人間と文化>コース |
対象学年 | 3 |
必修・選択 | 選択 |
授業方法 | 講義 |
授業科目名 | 行動の科学 |
単位数 | 2 |
担当教員 | 二宮公太郎、横田晋大 |
教員室番号 | N355(N棟3F非常勤講師控室) |
連絡先(Tel) | 窓口担当:二宮 0143-46-5822 |
連絡先(E-mail) | yokota@lynx.let.hokudai.ac.jp |
オフィスアワー | 窓口担当(二宮教員)を通して連絡してください。 |
授業のねらい | 私たちは、一体どのような心を持っているのだろうか?心は、どのような振る舞いとして表れてくるのだろう?その振る舞いの結果、全体として一体何が起きるのだろうか?人の心がひとつの社会をつくり、その社会によって人の心がつくられていく、という心と社会の相互影響過程に注目することは、今後の日本社会、あるいは世界の動向を予測する上で非常に重要である。本講義では、人の心と行動、そして社会との関連を、社会心理学における様々な実験研究を通じて考察していく。 |
到達度目標 | 自分と周りの人たちや社会全体とのつながりや、人間そのものに対する理解を深めること。社会現象や人々の行動を考察する際にも、ある一つの視点(価値観や捉え方)だけではなく、複数のアプローチから多角的、多面的に理解しようとする心意気を学ぶことを期待する。 |
授業計画 |
まず、中心となる社会心理学とはいかなる学問か、そして本講義のキーとなる概念である心と社会の相互影響過程について説明する。その後、考え方を中心に、様々な分野での心と行動との関連を検討した様々な実験研究を紹介する。 講義の第1週から第15週までのおおよその計画は以下のとおり。 1. ガイダンス 2. 社会心理学:心と社会の相互影響過程とは? 3. 個人の認知 4. 対人行動と対人相互作用(1) 5. 対人行動と対人相互作用(2) 6. 社会的認知(1) 7. 社会的認知(2) 8. 社会的影響(1) 9. 社会的影響(2) 10. 個人と集団(1) 11. 個人と集団(2) 12. 集団 13. 文化と心 14. 心理学における新しい観点:適応論 15. まとめ |
教科書及び教材 | 特になし。必要に応じて、プリントを配布する。 |
参考書 |
山田一成・北村英哉・結城雅樹(編) 「よくわかる社会心理学(やわらかアカデミズム・わかるシリーズ)」ミネルヴァ書房 山岸俊男(著)「心でっかちな日本人―集団主義文化という幻想」 山岸俊男(著)「信頼の構造―こころと社会の進化ゲーム」東京大学出版社 金児暁嗣・結城雅樹(著)「文化行動の社会心理学―文化を生きる人間のこころと行動 (シリーズ21世紀の社会心理学)」北大路書房 |
成績評価方法 |
毎回、受講票を配り、その裏に簡単な感想や意見を書いてもらう。(30%) テスト期間に試験を行う。(70%) 以上を総合して評価する。100点満点中60点以上を合格とする。 |
履修上の注意 | 特別な理由がない限り、再履修試験は行わない。 |
教員メッセージ | 講義は受講生に感想や意見を求めつつ進めてゆく。受講生には積極的かつ真摯な態度を期待する。 |
学習・教育目標との対応 | JABEE基準1(1)「(a):地球的視点から多面的に物事を考える能力とその素養」に対応。 |
関連科目 | こころの科学、現代心理学 |
備考 |