開講学期 | 2008年度 前期 |
授業区分 | 週間授業 |
対象学科 | |
対象学年 | 2 |
必修・選択 | 選択 |
授業方法 | 講義 |
授業科目名 | ヨーロッパ史 |
単位数 | 2 |
担当教員 | 奥野恒久、求馬久美子 |
教員室番号 | N355(非常勤講師控室) |
連絡先(Tel) | |
連絡先(E-mail) | motome@mmm.muroran-it.ac.jp |
オフィスアワー | 講義終了後 |
授業のねらい | 本授業では,前近代のドイツを素材に、ヨーロッパ中近世史の展開を辿る。一般にこれまでの西洋史学においては、如何にしてヨーロッパ諸国が世界でいちはやく近代主権国家とまとまった国民国家を作り上げたか、という問題が重視されてきた。そのため必然的に強力な中央集権国家とそれを安定させる文化的に均質な国民の形成に探求の価値を見いだし、一方で地方の独立性の高さ、多民族的構成、複数の宗教的信条の共存といった要素についての歴史的意義の考察がなおざりにされがちであった。しかしながら近年では、そうした近代国家モデルの前近代への無批判な投影が批判されており、前述のさまざまな要素についても、各時代や地域に固有の状況に即してその意義について考察することが求められている。このような点をふまえ、本授業においては、主にドイツを中心にヨーロッパ中近世史の歩みを辿りつつ、前近代ヨーロッパの政治・社会・文化の諸相について基礎的・概説的知識を身につけることを目的とする。 |
到達度目標 |
(1) 中近世ドイツの国家体制の発展とその特徴について把握する。(40%) (2) ヨーロッパ封建制社会について理解する。(30%) (3) 前近代ヨーロッパにおける国家と教会の関係のあり方について理解する。(30%) |
授業計画 |
週 授業内容等 備考 1週目 シラバスの説明等 序章(教科書) 2週目 神聖ローマ帝国 第1章 3週目 教会と国家 第1章 4週目 2つの十字軍、封建制社会の発展 第2章 5週目 封建制社会の発展、帝国レーエン体制 第2〜3章 6週目 ドイツ国制の構造変化、金印勅書体制 第3章 7週目 中世都市の発展 第3章コラム・第5章 8週目 ハプスブルク家と帝国改造(1) 第4章 9週目 ハプスブルク家と帝国改造(2) 第4章 10週目 宗教改革 第6章 11週目 宗教改革・宗派対立の時代 第6・7章 12週目 三十年戦争 第7章 13週目 1648年以降のドイツ 第8、9章 14週目 ブランデンブルク=プロイセンの発展 第8章 15週目 まとめ |
教科書及び教材 |
木村靖二 編 『ドイツの歴史』(有斐閣アルマ) 有斐閣 2000年。 なお、講義内容をまとめたレジュメと参考資料を毎回配布する。 |
参考書 | 専門的な領域もカバーするものとして、成瀬治 他編『世界歴史体系 ドイツ史』全3巻、山川出版社がある。 |
成績評価方法 |
定期試験によって判断する。形式は講義の中で説明する。 やむを得ない事情によって試験を欠席したものに対しては、別途課題を課す。 100点満点中60点以上を合格とする。 |
履修上の注意 |
1.80パーセント以上の出席が必要(未満の場合は非履修とみなす)。 2.授業の変更や緊急時の連絡は授業中または掲示板で通知をする。 3.再試験は行わない。不合格の場合は再履修とする。 4.成績評価を含めた重要事項の説明とそれに関する質問等を第1週目に行うので、履修希望者は第1週目は必ず出席することが望ましい。 |
教員メッセージ | 第1回の講義が始まるまでに、1度教科書を(最後まで)通読し、毎回聴講前に該当部分を再度読んで授業に臨んでください。毎回配布する講義レジュメに、授業を聴いて重要と思われた点を書き込んだりして、自分なりのノートに仕上げ、定期試験に活用してもらえれば良いと思います。 |
学習・教育目標との対応 |
JABEE基準 (a)地球的視点から多面的に物事を考える能力とその涵養 |
関連科目 | |
備考 |