開講学期 2008年度 後期
授業区分 週間授業
対象学科 機械システム工学科
対象学年 4
必修・選択 選択
授業方法 講義形式、必要に応じてビデオ等を使用する。
授業科目名 軽構造工学
単位数 2
担当教員 境 昌宏
教員室番号 B308
連絡先(Tel) 0143-46-5377
連絡先(E-mail) msakai@mmm.muroran-it.ac.jp
オフィスアワー
授業のねらい 航空機や自動車などの輸送機器,ビルや橋梁などの建築物を安全かつ経済的に設計するには,構造体としての「強さ」だけでなく,「軽さ」にも重点を置く必要がある。本授業では,構造物を軽くて丈夫に作るのに必要な概念について修得する。
到達度目標 1.骨組み構造(トラス,ラーメン)に外力が作用したときの反力や部材力を求めることが出来る。
2.薄肉構造部材に力が作用したときの応力分布状態を求めることが出来る。
3.自重を考慮すべき構造体の応力分布状態を求め,比強度・比剛性の概念が説明できる。
4.複合材料の概念が説明でき,一方向繊維強化積層板に関する簡単な材料設計が出来る。
授業計画 第1週:講義の履修前説明と注意事項
第2週:航空機等の軽構造物の歴史と発達
第3週:骨組み構造の分類と基本的用語の説明
第4週:トラス構造の安定,不安定,静定,不静定の判別
第5週:トラスの反力,部材力を求める,1)節点法
第6週:トラスの反力,部材力を求める,2)断面法
第7週:トラスの反力,部材力を求める,3)クレモナの解法
第8週:ラーメン構造の安定,不安定,静定,不静定の判別
第9週:ラーメンの反力,部材力を求める1)
第10週:ラーメンの反力,部材力を求める2)
第11週:薄肉圧力容器の受ける応力
第12週:自重を考慮すべき構造体の応力分布と比強度について
第13週:複合材料についての基本的用語の説明
第14週:一方向繊維強化複合材積層板の複合則
第15週:一方向繊維強化複合材積層板の応力解析
第16週:演習
教科書及び教材 資料を必要に応じて講義中に配布する。
参考書 小林繁夫「航空機構造力学」丸善
S.Michael「Materials Science and Technology (vol.19 of series)」
WILEY-VCH (2000/5)  
成績評価方法 定期試験(80%)+レポート等(20%)で評価する。
100点満点中60点以上を合格とする。
履修上の注意 1) 定期試験を受験するには全講義回数の2/3以上の出席を必要とする(出席が2/3に達しないものは定期試験受験の資格無し)。
2) 材料力学,機械材料学,弾塑性力学を履修しておくことが望ましい。
3) その日の講義の理解度を見るために毎授業の最後に小テストを行います。この小テストも成績評価に入ります。
4) 授業の変更や緊急時の連絡は授業中または掲示板で通知をする。
5) 不合格者は再履修すること。
教員メッセージ 毎回課す小テストをよく復習しておくこと。
学習・教育目標との対応 <学科の学習・教育目標との対応>
(A)-4 機械システム工学に関する知識とそれらを問題解決に応用できる能力

<JABEEの学習・教育目標との関連>
(d) -(2) 機械工学の主要分野(材料と構造,運動と振動,エネルギーと流れ,情報と計測・制御,設計と生産・管理,機械とシステム)のうち各プログラムが重要と考える分野に関する知識と,それらを問題解決に応用できる能力.
関連科目 材料力学,機械材料学,弾塑性力学
備考