開講学期 2008年度 後期
授業区分 週間授業
対象学科 応用化学科
対象学年 3年
必修・選択 選択
授業方法 講義
授業科目名 電気化学
単位数 2
担当教員 田邉博義
教員室番号 U211
連絡先(Tel) 46-5726
連絡先(E-mail) tanabe@mmm.muroran-it.ac.jp
オフィスアワー 月および金曜日 12:00〜12:50
授業のねらい  電気化学とは、固/液、液/液あるいは固/気界面におけるエネルギー的に制御された電荷と物質の移動ならびにそれらに伴う反応過程、さらにその工学的応用までを扱う学問である。本講義では,電子のやりとりに伴う化学反応のエネルギーと電気エネルギーの相互変換関係の基礎概念を習得し、応用への基本的理解を深める。
到達度目標 1.電気化学に関する基本的用語の内容を理解し、使用することができる。
2.電解質の伝導率測定から得られる知見を理解できる。
3.電極電位、電池の起電力測定から得られる知見を理解できる。
4.固/液界面での電極反応の基本的過程を理解し、電気化学現象・反応を電気化学デバイスやシステムに活用 するための考え方や方法の一端を分かるようになる。
授業計画 第1週  1.電気化学の歴史および研究分野

    2.電解質溶液の性質
第2週    電解質溶液の電気伝導
第3週    イオンの移動度
第4週    イオン間の相互作用と活量

    3.電気化学平衡
第5週    二相間の平衡と電池の起電力
第6週    標準電極電位とネルンストの式
第7週    起電力測定の応用(電解質の平均活量係数、熱力学的データ、電位−pH図)
第8週    起電力測定の応用(濃淡電池、膜平衡)

    4.電気二重層の基礎
第9週    界面容量と電場
第10週   電気二重層の構造

    5.電極反応速度論
第11週   電極反応の基礎概念
第12週   電荷移動過程
第13週   電荷移動過程
第14週   物質移動過程
第15週   物質移動過程

    6.定期試験
教科書及び教材 アトキンス「物理化学上、下」東京化学同人
参考書 バーロー「物理化学上、下」東京化学同人
渡辺、金村、益田、渡辺共著「電気化学」丸善
玉虫伶太「電気化学」東京化学同人
逢坂、小山、大坂、「電気化学法基礎測定マニュアル/応用測定マニュアル」講談社サイエンティフィック等 
成績評価方法 定期試験70%および小テスト30%で成績を評価し、60点以上を合格とする。不合格者には再試験を実施し、60点以上を合格とする。
履修上の注意 再試験に不合格の場合には再履修すること。
教員メッセージ
学習・教育目標との対応 この科目は、応用化学科の教育目標B(専門的知識ー化学)の達成に寄与する。
関連科目
備考