開講学期 | 2008年度 後期 |
授業区分 | 週間授業 |
対象学科 | 電気電子工学科 |
対象学年 | 3 |
必修・選択 | 選択 |
授業方法 | 講義 |
授業科目名 | 通信工学 |
単位数 | 2 |
担当教員 | 宮永滋己 |
教員室番号 | Y201 |
連絡先(Tel) | 0143-46-5530 |
連絡先(E-mail) | miyanaga@mmm.muroran-it.ac.jp |
オフィスアワー | 水曜日 17:00〜18:00、木曜日 17:00〜18:00 |
授業のねらい | 通信においては音声・画像などの様々な情報を電気信号に変換し、適切な信号処理を施した後伝送路で伝送し、受信側で元の情報を再現する。これらを実現するシステムを総称して通信システムと呼ぶが、本授業では、アナログ(連続)情報の伝送から、それらをディジタル(離散)化したデータ伝送を含む通信システムの基礎と原理について学ぶ。 |
到達度目標 |
(1)通信、信号処理などで重要な周波数スペクトル、回路・伝送路の周波数応答など、周波数領域における信号の取り扱いの考え方を再確認する(15%)。 (2)通信が大きく分けて、アナログ通信とディジタル通信に分類されることを理解し、通信工学全体を展望できるようにする(10%)。 (3)変調技術などのアナログ通信の基礎および各種変調方式の特徴を理解する(35%)。 (4)ディジタル通信の原理、特徴および搬送波ディジタル変調の基礎について理解する(40%)。 |
授業計画 |
(1)通信システムの概要(通信の歩み、通信システム、変調・復調) (2)信号とスペクトル(周期信号とフーリエ級数、信号波形のフーリエ変換、周波数領域解析) (3)周波数領域における線形システムの応答(フィルタ、信号の減衰、帯域通過信号) (4)アナログ変調1(振幅変調通信方式、両側波帯DSBと単側波帯SSB、振幅変調波の復調) (5)アナログ変調2(角度変調通信方式:周波数変調と位相変調、周波数スペクトル) (6)アナログ信号のディジタル化(標本化定理、量子化、符号化、パルス符号変調(PCM)) (7)信号の多重化(周波数領域と時間領域における多重化、FDMとTDM) (8)搬送波ディジタル変調と多値変調(ASK、FSK、PSK、QAM) (9)信号の伝送(雑音の基礎、SN比とCN比、符号誤り率) |
教科書及び教材 | 特に指定はしないが,講義の内容の多くは参考書(1)に沿っている。 |
参考書 |
(1)安達文幸著「通信システム工学」朝倉書店(2,800円(税別)) (2)山下不二雄著「通信工学概論」森北出版(2,100円(税別)) (3)福田 明著「基礎通信工学」森北出版(2,800円(税別)) (4)池上文夫著「通信工学」理工学社(2,060円) (5)植松友彦著「よくわかる通信工学」森北出版(2,500円(税別)) |
成績評価方法 |
定期試験(100点満点)で評価し、60点以上を合格とする。再試験は実施しない。 到達度目標は、定期試験で論述問題ならびに計算問題を出題し評価する。 |
履修上の注意 | 適宜復習はするが、電磁気学、回路理論で学習した内容は前提として授業を進める。 |
教員メッセージ | |
学習・教育目標との対応 |
この科目の電気電子工学科の学習目標A〜Hとの関連 (1)主体的に関与する学習目標 B:電気電子工学分野の技術の基礎となる知識を習得する |
関連科目 |
この科目の電気電子工学科開講科目との関連 (1)電磁気学T、U、Vおよび電気回路T、U、Vで学習した内容全般は基礎知識として不可欠。 (2)同時開講の無線伝送工学、伝送回路工学では主に電気信号を伝送するための技術の基礎について学習するが、この講義では主に信号処理関連について学習する。 (3)4年次開講の通信網工学では、主に伝送路を接続して効率的に通信システムを構成するための技術について学習する。 |
備考 |