開講学期 | 2008年度 後期 |
授業区分 | 週間授業 |
対象学科 | 電気電子工学科 |
対象学年 | 3 |
必修・選択 | 選択 |
授業方法 | 講義 |
授業科目名 | 電力発生工学 |
単位数 | 2 |
担当教員 | 佐藤孝紀 |
教員室番号 | F309-1 |
連絡先(Tel) | 0143-46-5506 |
連絡先(E-mail) | ksatoh@mmm.muroran-it.ac.jp |
オフィスアワー |
水曜日12:00〜12:40、金曜日12:10〜12:40 ※都合により変更となる場合は教員室ドアの掲示板に表示します。 |
授業のねらい |
現在,人類が利用しているエネルギーの中で,電気エネルギー(電力)は,クリーンで安全性が高いとともに,他のエネルギーに高効率で変換できる等の優れた特徴を有しており,交通,通信,工場の熱源や動力などのような経済活動の基礎となる生産財,ならびに日常生活に欠かせない消費財となっている。 この講義では,水力,火力および原子力発電について,エネルギー資源の電力への変換方法およびそれに係る基本的な物理則を理解する。また,いくつかの新しい発電方式についても学ぶ。 |
到達度目標 |
1.水力,火力,原子力発電の発電原理とそれに係る物理則を理解している。(知識力 30%) 2.1.に基づき,発電計算,効率計算ができる。(計算力 30%) 3.水力,火力,原子力発電所の構成,付帯設備を理解している。(知識力 30%) 4.新しい発電方式を理解している。(知識力 10%) |
授業計画 |
第1週 エネルギー資源の概要 第2週 水力発電 (発電原理,発電計算,水力学,降雨と流量) 第3週 水力発電 (発電方式,ダム,水撃作用とタンク) 第4週 水力発電 (水車の種類と特性) 第5週 水力発電 (水車の選定,水車の制御,揚水発電) 第6週 火力発電 (発電原理,熱力学の基本法則,状態変化熱,熱サイクル) 第7週 火力発電 (蒸気の性質,カルノーサイクル、発電所の基本熱サイクル) 第8週 火力発電 (再生サイクル、再熱サイクル) 第9週 火力発電 (発電所の構成,発電所の熱効率(発電計算),燃焼) 第10週 火力発電 (ボイラー,蒸気タービン,燃焼設備と環境対策) 第11週 原子力発電(発電原理,原子核の結合エネルギーと質量欠損) 第12週 原子力発電(原子核反応,衝突と反応断面積,連鎖反応) 第13週 原子力発電(臨界と四因子公式,中性子の減速) 第14週 原子力発電(原子炉の種類,発電所の構成,原子力燃料) 第15週 新しい方式(MHD発電,太陽光発電,燃料電池,地熱発電) |
教科書及び教材 |
矢野 隆,大石隼人 著「発変電工学入門」森北出版 定価(2060円)[附属図書館所蔵] 必要な資料を授業中に適宜配布する。 |
参考書 |
赤崎政則,原 雅則 著「電気エネルギー工学」朝倉書店 定価(3913円) [附属図書館所蔵] 電気学会「発変電工学(改訂版)」定価(2767円)[附属図書館所蔵] 佐藤義久著「図説 電力システム工学」丸善 定価(2800円)[附属図書館所蔵] |
成績評価方法 |
定期試験および4回の小テスト(あるいはレポート)の結果を合わせて,100点満点中60点以上を合格とする。なお,定期試験および小テストの割合は,それぞれ60%および40%である。再試験は行わない。 各到達度目標の評価方法は,次のように行う. 目標1.小テスト,定期試験において論述問題を出題し評価する. 目標2.小テスト,定期試験において計算問題を出題し評価する. 目標3.小テスト,定期試験において論述問題を出題し評価する. 目標4.定期試験において論述問題を出題し評価する. |
履修上の注意 | |
教員メッセージ | 電気主任技術者の資格に関係する科目であるので、予習と復習を十分に行って理解を深めるよう心がけて頂きたい。 |
学習・教育目標との対応 |
「電気電子工学科の学習目標」との関連(◎:密接に関与、○:付随的に関与) A.自然現象を理解するための基礎となる数学・物理学の知識を習得する ○B.電気電子工学分野の技術の基礎となる知識を習得する C.習得した知識を種々の問題に適用し、その結果を検討・評価する能力を修得する D.与えられた問題を解決するための実験を計画・遂行する能力を修得する E.自分の意見を論理的に整理し、他者に説明する能力を修得する F.他者と議論・協力して目標を達成する能力を修得する G.物事を自主的・継続的に学習する能力を修得する H.電気電子工学分野の技術が社会や環境に与える影響を考える能力を修得する |
関連科目 | この科目の履修にあたっては、基礎電気回路、電気回路T、電磁エネルギー変換工学、電気機器学を履修し、十分に理解していることが望ましい。また、この授業は原子力工学に関連する。 |
備考 |