開講学期 | 2008年度 後期 |
授業区分 | 週間授業 |
対象学科 | 1年 |
対象学年 | 1 |
必修・選択 | 必修 |
授業方法 | 講義 |
授業科目名 | プログラミングA |
単位数 | 2 |
担当教員 | 板倉賢一 |
教員室番号 | V510 |
連絡先(Tel) | 0143-46-5424 |
連絡先(E-mail) | itakura@csse.muroran-it.ac.jp |
オフィスアワー | 月曜日 16:15-17:45 |
授業のねらい | 近年のソフトウェア産業の発達に伴い、プログラムをそのまま扱う機会が少なくなりつつある。しかし、工学の分野では、コンピュータに関する知識、プログラミングおよびアルゴリズムに関する知識はますます重要になり、必要不可欠と言わざるを得ない。それは、工学分野で扱う問題の性質上、独自のプログラムを作成する必要が多々あることや、既存のソフトウェアの理解、正しい利用のために重要だからである。この授業では、コンピュータ内部でのデータ処理体系を意識しながら、プログラミング言語(C言語)の学習を通して、プログラミングおよびその基礎となる幾つかのアルゴリズムの習得を目指す。 |
到達度目標 |
1.与えられた課題に対する基本的なアルゴリズムを選定し、日本語、PADでプログラムを記述できる。(30%) 2.C言語の基礎を理解し、アルゴリズムに沿ってプログラミングができる。(70%) |
授業計画 |
1週目:基本的なC言語の規則 2週目:数の変換と平方根のアルゴリズム 3−4週目:反復とニュートン法のアルゴリズム 5−6週目:配列、プリプロセッサとソートのアルゴリズム 7−8週目:関数と再帰、記憶クラスと数値積分のアルゴリズム 9−11週目:ポインタ、多次元配列とマトリクス計算、連立一次方程式の数値解法 12週目:文字と文字列 13週目:構造体とオブジェクト指向言語の基礎 14週目:ビット処理 15週目:ファイルの入出力 |
教科書及び教材 |
皆本晃弥著「やさしく学べるC言語入門−基礎から数値計算入門まで−」サイエンス社 価格2,400円+税 この他、授業中に適宜資料を配布する。 |
参考書 |
(1)B.W.カーニハン、D.M.リッチー著、石田晴久訳 「プログラミング言語C第2版」共立出版 (2)石田晴久著「岩波コンピュータサイエンスCプログラミング」岩波書店 (3)服部雄一著「PADプログラミング入門」啓学出版 (4)吉村賢治著「C言語によるプログラミング入門」昭晃堂 (5)阿曽弘具編著「Cによる情報処理入門」昭晃堂 (6)W.H. Press et al 著、丹慶ほか訳「ニューメリカルレシピ・イン・シー」技術評論社 (7)ハーバート・シルト著、「独習C」第3版、翔泳社 この他、C言語に関する図書は多数出版されているので、参考にされたい。 |
成績評価方法 | 授業中の提出課題、レポート課題、定期試験の総合点数を100点とし、60点以上を合格とする。 |
履修上の注意 |
原則として、欠席は認めない。どうしても欠席せざるを得ない場合は、事前に担当教員へ連絡すること。補講等を行う。 「情報工学プレゼミナール」を履修し、1)計算機システムの基礎、2)コンピュータの構成とCPUの基本動作、3)数値や文字の表現と演算方法、4)OSの働き、5)プログラミング言語とアルゴリズムの表現、を習得済みであることを前提にする。 再試験は行わないので、不合格者は再履修すること |
教員メッセージ |
このシラバスを参考に、テキスト、参考書による予習をしておいて欲しい。授業中には予習を前提にして、テキストに含まれない内容にまで立ち入ることがある。 また、欠席同様遅刻も認めない。遅刻した場合は、レポート、小テスト等の減点対象になる。 |
学習・教育目標との対応 |
この授業科目は、情報工学科の学習目標の以下の項目に対応している。 情報技術者[情報基礎]:数学と自然科学の基礎知識を身につける。 情報技術者[コンピュータサイエンス]:情報工学の基礎知識と応用能力を身につける。 |
関連科目 | 「情報工学演習B、C」ではこの授業で学習した内容を基に、実際にコンピュータ上で演習する。更に、本科目は「言語処理系論」、「ソフトウェア工学」をはじめ、「データ構造とアルゴリズム」、「オペレーティングシステム」等の多くの情報工学科の科目の基礎に位置づく。 |
備考 | 特になし |