開講学期 2008年度 前期
授業区分 週間授業
対象学科 応用化学
対象学年 2
必修・選択 選択
授業方法 講義および演習
授業科目名 有機化学A
単位数 2
担当教員 星野行男
教員室番号 N−159
連絡先(Tel) 0143-46-5727
連絡先(E-mail) hoshino@mmm.muroran-it.ac.jp
オフィスアワー 月曜日14:00〜16:00
授業のねらい 基礎有機化学(科目16番)および基礎有機反応(科目26番)で修得した知識を踏まえた上で、より専門性を高め種々の有機化学反応の反応機構を中心に理解を深める。
到達度目標 1. ベンゼンを中心とした芳香族化合物における芳香族性についての定義やその特性を理解する。
2. 芳香環の求電子置換反応および環上の置換基効果・配向性・加成性のメカニズムを理解する。
3. アルコール・フェノール類の命名法や合成法、およびそれらの反応性について理解する。
4. エーテル・エポキシド・チオール・スルフィド等の合成法や反応性を理解する。
授業計画  講義では主として教科書を使用し、板書形式で行う。毎回授業の終わりに出欠を兼ねてその日の授業範囲での小テストとして課題(宿題)を課す。

第 1週: 芳香族化合物の命名法とベンゼンの構造と安定性(教科書第15章)
第 2週: 共鳴理論や分子軌道法によるベンゼンの表現法(教科書第15章)
第 3週: 芳香族性とヒュッケルの4n+2則とその理由、芳香族イオン(教科書第15章)
第 4週: 複素環式芳香族化合物および多環式芳香族化合物についてと、芳香環の求電子置換反応の反応機      構(教科書第15,16章)
第 5週: 芳香環のハロゲン化、ニトロ化、アルキル化、スルホン化、アシル化、その他の置換反応(教科書第       16章)
第 6週: 環上置換基の効果(配向性・加成性)について(教科書第16章)
第 7週: 芳香族求核置換反応、芳香族化合物の酸化、還元反応(教科書第16章)
第 8週: ベンゼン誘導体の合成、アルコール類の命名法と物性(水素結合・酸性・塩基性)(教科書第16,17       章)
第 9週: アルコール類の製法(1)カルボニル化合物の還元(教科書第17章)
第 10週: アルコール類の製法(2)カルボニル化合物へのグリニャール試薬の付加反応(教科書第17章)
第 11週: アルコール類の反応とフェノールについて(教科書第17章)
第 12週: エーテル類の命名法と構造、および性質(教科書第18章)
第 13週: エーテル類の合成法(教科書第18章)
第 14週: エーテル類の反応(教科書第18章)
第 15週: エポキシドの合成法と反応、およびチオールとスルフィド(教科書第18章)
第 16週: 定期試験
教科書及び教材 教科書: マクマリー「有機化学」(中巻)東京化学同人
教 材: HGS分子模型
参考書 ハート「基礎有機化学」 培風館 
成績評価方法  60点以上を合格とする。その成績は定期試験80%、小テスト(課題)20%の割合で評価する。
履修上の注意 1) 3分の2以上の出席が必要(未満の場合は履修したものとは認めない)。

2) 定期試験で不合格となった者に対して一度だけ再試験を実施する。60点以上を合格とする。

3) 再試験で不合格となったもので再履修を希望する者はこれを認める。

4) 2回目以降の授業の冒頭で前回の小テスト(課題)の解答と解説を行うので、復習に充分役立たせること。
教員メッセージ  基礎有機化学(必修)はもちろんのこと、基礎有機反応(選択必修)を履修していることが望ましい。ただし、単位取得の有無は問わない。
 講義内容や小テストの成績などに限らず、他の相談事があれば設定されたオフィスアワーを利用して気軽に来室されたい。
学習・教育目標との対応  この科目は応用化学科の学習目標のB−1(専門的知識−化学)に対応している。
関連科目 基礎有機化学(必修)
基礎有機反応(選択必修)
有機化学B(選択)
備考