開講学期 2008年度 前期
授業区分 週間授業
対象学科 応用化学科
対象学年 2
必修・選択 選択
授業方法 講義
授業科目名 化学システム工学
単位数 2
担当教員 大平勇一
教員室番号 H406
連絡先(Tel) 46-5768
(原則として何かあったら来室してください)
連絡先(E-mail) ohira@mmm.muroran-it.ac.jp
(原則として何かあったら来室してください)
オフィスアワー 応用化学科HPで確認して下さい
授業のねらい 技術者として必要不可欠な単位,物理量の名称等に関する知識について理解を深めるとともに、化学反応,生物反応を工業規模で実現するために必要な概念である物質収支,エネルギー収支、数学の使い方を学ぶ。それらの基礎知識を化学反応装置に適用する方法について講述し、化学反応の温度制御に活用するための基本的能力を養う。
到達度目標 この授業の目標は以下の通りである。
(1) 単位系を理解し、単位換算を行うことができる(10%)。
(2) 実際の現象を物質収支式で表し、それを解くことができる(25%)。
(3) 実際の現象をエネルギー収支式で表し、それを解くことができる(25%)。
(4) 化学反応や生物反応の温度制御に必要となる伝熱の基本原理を理解する(40%)。
授業計画 第1週 講義のガイダンスと化学工学について(第1章 1-1〜1-4)
第2週 単位と単位系(第1章 1-5-1)
第3週 演習(単位換算)
第4週 物理量(第1章 1-5-1)
第5週 物質収支I(第1章 1-5-2)
第6週 物質収支II(第1章 1-5-2)
第7週 演習(第1章 章末問題,物質収支関連)
第8週 エネルギー収支(第1章 1-5-3)
第9週 演習(第1章 章末問題,エネルギー収支関連)
第10週 エネルギーと熱力学(第6章 6-1,6-2,6-3)
第11週 伝熱機構I(第6章 6-4)
第12週 伝熱機構II(第6章 6-4)
第13週 伝熱操作(第6章 6-5,6-6)
第14週 演習(第6章 章末問題,伝熱関連)
第15週 授業のまとめ
教科書及び教材 化学工学会編,「基礎化学工学」,培風館(¥2,940) …この教科書は3年前期の「拡散単位操作」でも使用する。
参考書 浅野康一 「化学プロセス計算 新訂版」,共立出版 [化学工学量論の教科書]
大竹真一 「《基礎固め》数学」,化学同人 [化学数学演習の教科書]
化学工学会「化学工学便覧」、丸善 (附属図書館所蔵)
亀井三郎 「化学機械の理論と計算」、産業図書 (附属図書館所蔵)
化学工学会「化学工学辞典」、丸善 (附属図書館所蔵)
 
成績評価方法 ・成績は定期試験100点で評価し、60点以上を合格とする(点数を成績とする)。
・再試験は定期試験問題と同等の難易度とし、申し出のあったものに対して1回だけ行なう。
・再試験受験者の成績は、定期試験の素点と再試験の素点の平均値(小数第1位切捨)とし、60点以上を合格とする。なお、再試験受験者の最高成績は80点とする。
履修上の注意 ・原則として応用化学科2年生とする。
・第1週目の授業に指定した教科書を持参すること。第1週目欠席者は履修を認めない。
・再履修については応用化学科3年生を優先し、以降座席に余裕があれば応化4年生,他学科履修の順とする。

・公的理由でやむをえず欠席する場合は、事前に教員へ連絡すること。後日、遅滞なく欠席理由を証明できる書類を教員に提示すること。その際に欠席した週の学習内容に関連するテストを行う。また、教務課にも必ず欠席届を提出すること。上記事項が1つでも欠けていれば無断欠席として扱う。
・疾病等の場合は、回復後遅滞なく欠席理由を証明できる書類を教員に提示すること。なお、その際に欠席した週の学習内容に関連するテストを行う。また、教務課にも必ず欠席届を提出すること。上記事項が1つでも欠けていれば無断欠席として扱う。
・再試験でも不合格となった者は翌年以降、再履修とする。
・「化学数学演習」,「解析A」,「解析B」,「物理学A」,「熱力学」,「化学反応速度論」を履修していることが望ましい。また、高等学校で学習した数学,物理,化学について復習しておくと本講義を理解しやすい。
教員メッセージ 化学反応,生物反応は温度制御が極めて重要です。温度制御に失敗すると生命に関わる場合もあります。反応温度をコントロールできるようになってください。
学習・教育目標との対応 応用化学科の教育目標B-2(専門的知識-化学工学)の達成に寄与する。
関連科目 熱力学,化学工学量論,移動論,反応工学,化学工学実験Aなど
備考