開講学期 | 2008年度 前期 |
授業区分 | 週間授業 |
対象学科 | 電電 |
対象学年 | 2 |
必修・選択 | 必修 |
授業方法 | 講義 |
授業科目名 | 解析C (電電) |
単位数 | 2 |
担当教員 | 石渡通徳 |
教員室番号 | N462 |
連絡先(Tel) | 0143-46-5808 |
連絡先(E-mail) | ishiwata@mmm.muroran-it.ac.jp |
オフィスアワー | 木曜日15:00−17:00 |
授業のねらい |
微分積分学のうち多変数関数にかかわる内容、特に,2変数関数の2重積分法を理解する。 工学の基礎となる数学のうち、常微分方程式とその解法を理解する。 自然現象・社会現象のモデルとしての常微分方程式の意味を理解する。 |
到達度目標 |
1.2変数関数の2重積分の意味を理解することができ、その値を定義から計算することができる。 2.2変数関数の2重積分の性質を理解して、累次積分から計算することができる。 3.2重積分の変数変換を理解することができる。 4.広義2重積分について理解することができる。 5.3重積分について定義を理解し、基礎的な計算ができる。 6.いくつかの自然現象・社会現象を常微分方程式によりモデル化し、これを解くことができる。 7.積分因子を用いて常微分方程式を解くことができる。積分因子の物理的な応用例(エントロピーなど)を理解することができる。 |
授業計画 |
1.2重積分の定義と性質 2.累次積分 3.2重積分の変数変換 4.広義重積分の定義 5.3重積分について 5.自然現象・社会現象と微分方程式 6.抵抗型微分方程式の解法 7.単振動型微分方程式の解法 8.減衰振動型微分方程式の解法 9.積分因子 ・以上の項目についてそれぞれ1、2回を目処に講義を行う。 ・前半では無限小概念に基づいた直観的な意味の把握に重点をおく。 ・後半では適宜高校物理の内容を高校とは異なる立場から復習する。 ・演習をとおして、定義や概念を理解させるとともに微積分の運用能力を身につけさせる。 |
教科書及び教材 |
・教科書「理工系の微分・積分(学術図書出版社)」溝口宣夫・五十嵐敬典・桂田英典 他4名 (定価1900円+税) ・演習書「微分・積分の要点と演習」 |
参考書 |
・「微分積分学20講」数学・基礎教育研究会、朝倉書店 (2003) ・「要説 わかりやすい微分積分」小川卓克、 サイエンス社 (2005) ・「物理と微積分」小出昭一郎、物理学ワンポイントシリーズ、共立出版(1981) |
成績評価方法 |
中間試験と定期試験を行う。中間試験40%、定期試験60%の割合で100点満点として評価する。そのうえで60点以上を合格とする。再試験は行わない。 |
履修上の注意 |
・基礎数学,解析A, 解析B,線形代数の内容を理解していることが望ましい。 ・中間試験の掲示には注意するようにすること。 ・中間試験、定期試験を正当な理由で欠席した場合、理由書を2週間以内に提出すること。理由書の提出がある場合、追試験等の措置を講ずる。 |
教員メッセージ |
・講義内容の予習のため、教科書・参考書(何でもよい)に目を通しておくこと。 ・講義内容の復習のため、演習書(何でもよい)の問題を継続的に解くこと。 ・後半の内容については物理学、特に力学(位置、速度と加速度の関係、運動方程式、単振動)と 熱力学(熱力学第一法則、定積・定圧・断熱過程)の基礎に関する理解があると望ましい。 |
学習・教育目標との対応 |
<学科の学習・教育目標との対応> 1.工学上の諸問題を科学的に解決するための基礎知識の修得 <JABEEの学習・教育目標との関連> (c) 数学、自然科学及び情報技術に関する知識とそれらを応用できる能力 |
関連科目 |
基礎数学,解析A,解析B,線形代数 |
備考 | 解析A、解析Bを履修していることを前提に講義を行う。 |