開講学期 | 2008年度 前期 |
授業区分 | 週間授業 |
対象学科 | 建設システム工学科 |
対象学年 | 3 |
必修・選択 | 選択 |
授業方法 | 講義 |
授業科目名 | 水文・水資源学 |
単位数 | 2 |
担当教員 | 藤間 聡 |
教員室番号 | A228 |
連絡先(Tel) | 0143-46-5273 |
連絡先(E-mail) | tohma@SL227.ce.muroran-it.ac.jp |
オフィスアワー | 火曜日 12:00-12:55 |
授業のねらい | 本授業は、始めに降雨が河川へ流れ込む流出過程の諸機構を理解し、降雨と洪水との量的・時間的関係及び洪水流を計算するための基礎知識を習得する。また、人間の生活・生産活動が要求する量的・質的水需要を満たす工学的手法を習得して、防災及び水利用関連施設の計画・配置・運用管理のあり方を学ぶ。 |
到達度目標 |
1.時間的・地域的に変動の激しい降雨の統計的処理法を修得し、実際の河川計画策定に必要な確率降雨、 再現期間の計算・推定ができる。 2.流出過程の直接、中間、基底流出を理解し、降雨ー流出の定量的関係を導出できる。 3.洪水流の特性を理解し、河川沿川の任意地点における洪水流量を推定できる。 4.日本の年間水需要を知り、将来の質的・量的水需要を満たすような工学的手法を考えることができる。 |
授業計画 |
1週目 水文学の定義、水文循環、水資源 2週目 水文気象学、降雨の成因、降雨の種類 3週目 降水(1) 降雨量の測定、降雨の地理的・地形的分 4週目 降水(2) 最大日雨量、最大時間雨量、流域平均雨量 5週目 水文統計学(1) 水文量の統計的性質、正規・対数正規分布 6週目 水文統計学(2) 極値分布、再現期間、確率紙 7週目 水文統計学(3) 確率降雨強度式 8週目 水文統計学(4) 水文量の設計に対する安全度 9週目 流出過程(1) ハイドログラプ、有効雨量、合理式 10週目 流出過程(2) 単位図法、流出関数法、貯留関数法 11週目 流出過程(3) kinematic Wave法 12週目 洪水追跡(1) 洪水の特性、水文学的追跡法 13週目 洪水追跡(2) 水理学的追跡法、洪水氾濫制御 14週目 水資源開発(1) 世界の水資源、日本の水資源 15週目 水資源開発(2) 水源涵養、ダム貯水池 16週目 まとめ |
教科書及び教材 |
教科書 高橋信忠著「河川工学入門」森北出版 定価(2,600円+税) 授業内容を理解するため、副読本として50ページのプリントを当初に配布する。 |
参考書 |
岡本芳美著「技術水文学」日刊工業新聞社 定価(3000円+税) 池淵周一著「水資源工学」森北出版 定価(4200円+税) いずれも図書館に所蔵。 |
成績評価方法 | 60点以上を合格とする。成績は定期試験80%、レポート20%の割合で評価する。不合格者に対して再試験を実施し、60点以上を合格とする。再試験に不合格の場合には再履修とする。 |
履修上の注意 | 水理学I,IIの単位を取得していることが望ましい。 |
教員メッセージ | 授業内容の理解を深めるためレポートを課すが、結論を導き出す過程を十分に理解し、洞察力を養い実際問題に対応できる力をつけること。 |
学習・教育目標との対応 |
土木コースの学習教育目標との関係 ○(C)将来能力 ○(D)土木専門基礎 ◎(F)環境防災 ○(G)自然調和 |
関連科目 | 水理学I、IIを履修しておくことが望ましい。今後の関連科目は流域環境工学である。 |
備考 |