開講学期 | 2008年度 後期 |
授業区分 | 週間授業 |
対象学科 | 公共システム工学専攻1年 |
対象学年 | 1 |
必修・選択 | 選択 |
授業方法 | 講義 |
授業科目名 | 岩盤防災工学 |
単位数 | 2 |
担当教員 | 後藤龍彦 |
教員室番号 |
K-304 |
連絡先(Tel) | 0143-46-5650 |
連絡先(E-mail) | goto@mmm.muroran-it.ac.jp |
オフィスアワー |
後期時間割決定後に掲載する。 |
授業のねらい |
我々人類の主要な生活基盤は地殻であり、それらを対象に道路、トンネル、各種地下施設等が建建設されて いる。地殻は土や岩石から構成されており、しかもこれらの諸性質は自然環境に大きく依存するため、災害形態も複雑で予測も困難である。我国の岩盤構造物の多くは、地質年代の新しい場所や急崖斜面近傍に建設されている。そのため岩盤に起因した災害も多く、その防災を考慮することは、ライフラインの安全確保の観点からも重要である。ここでは主に岩盤防災に関する工学的アプローチに主眼を置き、具体的災害事例も含め、岩盤防災に対する理解を深めさせる。 |
到達度目標 |
ここでは岩盤災害発生機構の解明や防災上重要と考えられる対策工法等を調査、検討するために必要な、 地質状況・岩石や岩盤の物理的諸性質・岩盤モニタリング手法・安定性解析に関する数値的取り扱い等に ついて理解させる。さらに過去の岩盤災害事例に基づき、緊急対応・原因究明・今後の対策に関する一連の 流れの中で、産学官のそれぞれの役割・対策について具体的に解説し、理解を深めさせる。 |
授業計画 |
第1回 ガイダンス(シラバスの説明、岩盤防災の重要性と意義) 第2回 地殻の構成と岩盤の成り立ち 第3回 岩石の物性評価(物理試験) 第4回 岩石の物性評価(力学的試験) 第5回 岩盤の物性評価(現位置試験) 第6回 岩石破壊論(応力とひずみT) 第7回 岩石破壊論(応力とひずみU) 第8回 岩石破壊論(種々の破壊理論) 第9回 地殻応力(地殻応力計測T) 第10回 地殻応力(地殻応力計測U) 第11回 数値計算(有限要素法概説) 第12回 数値計算(拡散・流体・伝熱) 第13回 数値計算(個体の力学) 第14回 岩盤災害事例(地下空洞災害) 第15回 岩盤災害事例(岩盤崩落事故) |
教科書及び教材 | 授業中に配布するプリントに沿って行う。 |
参考書 | |
成績評価方法 |
期末レポートにより評価するものとする。原則として、秀(90点以上)、優(89点〜80点)、良(79点〜70点)、 可(69点〜60点)、不可(59点以下)を基準として、60点以上を合格とする。 |
履修上の注意 | 授業は講義を中心に行うが、必要に応じて演習も実施する。 |
教員メッセージ | 固体の力学に関連する基礎知識を有していることが望ましい。 |
学習・教育目標との対応 | この授業の単位修得は公共システム工学専攻の教育目標(1)の「分析・解決能力」と(4)の「公共政策の立案能力」に対応している。 |
関連科目 | |
備考 |