開講学期 | 2008年度 後期 |
授業区分 | 集中講義 |
対象学科 | 航空宇宙システム工学専攻 |
対象学年 | 1 |
必修・選択 | 選択 |
授業方法 | 集中講義 |
授業科目名 | 宇宙有人工学特論 |
単位数 | 1 |
担当教員 | 山下 雅道 |
教員室番号 | |
連絡先(Tel) |
独立行政法人 宇宙航空研究開発機構(JAXA) 宇宙科学本部 042-759-8230 |
連絡先(E-mail) | yamashita@surc.isas.jaxa.jp |
オフィスアワー | |
授業のねらい | 人間が宇宙を飛び、地球圏外の天体の上で活動するための有人システムを構築するエンジニアリングの実例をしめす。そのなかで、有人工学に固有の技術領域をとりあげ、宇宙環境への生物の応答もふまえて、与えられたミッション目的を達成するために、どのようなシステムをつくるのかを考える。いくつかのシステム概念のトレードオフを、システムを構成する技術の成熟性を判定しながら行う。これらを総合して、先進的な生命維持工学である宇宙農業について深く理解し、有人システム工学の手法を使いこなせるようにする。 |
到達度目標 | 宇宙での有人活動とそれを支える工学の基盤について、どのような科学と技術の体系からなるのかを理解する。将来の地球圏外における有人活動をささえるエンジニアリングについて、それを構築する要素をえらび、個々の技術的な成熟性を判定して、システムとして構築する能力を形成し、システム工学的な手法を習熟する。 |
授業計画 |
第1週:宇宙有人工学の問題の所在と、エンジニアリングにおけるヒューマンファクター 第2週:重力や宇宙放射線など宇宙環境にたいする生物の応答、宇宙での人間の心理の問題 第3週:有人宇宙機での生命維持システムなどの設計と運用のケースステディ 第4週:生物的・生態学的な機能による生命維持技術の先進性とその弱点 第5週:宇宙農業の構想・システム概念と、その中心的な技術の成熟性 第6週:生物的機能による物質の循環再生利用と開放・閉鎖ループのトレードオフ 第7週:宇宙食の設計・要求にもとづく農業の構成と、地上の環境・食料・農業問題への宇宙の寄与 第8週:宇宙生命維持システムのエンジニアリングとその手法 |
教科書及び教材 | 講義のウェブページに関連する資料を適宜しめす。 |
参考書 | 宇宙環境利用の基礎と応用(宇宙工学シリーズ5)東久雄編 コロナ社(2002) 6章 生物と宇宙 |
成績評価方法 | 試験の得点により評価する。毎回の講義終了後に提出するレスポンス・ペーパー(講義内容への質問や感想を短文にまとめる)により出席も確認し、それを成績評価にも一部を反映させる。 |
履修上の注意 | |
教員メッセージ | |
学習・教育目標との対応 | |
関連科目 | |
備考 |