開講学期 2008年度 後期
授業区分 週間授業
対象学科 情報工学専攻
対象学年 1
必修・選択 選択
授業方法 演習と実験
授業科目名 センシングシステム演習
単位数 2
担当教員 板倉賢一、永野宏治
教員室番号 V510(板倉)
V508(永野)
連絡先(Tel) 0143-46-5424 (板倉)
0143-46-5420 (永野)
連絡先(E-mail) itakura(at)csse.muroran-it.ac.jp (板倉)
nagano(at)csse.muroran-it.ac.jp (永野) 
@を(at)で表示
オフィスアワー 月曜日16:15〜17:45 (板倉)
木曜日9:00〜10:00 (永野) 
授業のねらい センシングシステム技術を学ぶ上で、電気信号の計測方法と解析方法の理解は不可欠である。これらの技術は、自らが経験し、体得して理解が深まる。そこで本演習では、受講者各自が電気計測とその信号解析を実際に体験する。また、計測実験の成果を口頭発表して、コミュニケーション力も養う。
到達度目標 1.基本的な計測装置であるディジタルオシロスコープを操作できるようになる。(25%)
2.信号の周波数解析の方法(プログラミング、表示、解析方法)を身につける。(25%)
3.計測対象の意味を理解して、測定信号を適切に解析・表現する技術を身につける。(25%)
4.計測実験の成果を、英語の資料を使って発表できるようになる。(25%)
授業計画 1週目:ディジタルオシロの操作と説明 ,加速度センサの特徴
2週目:ディジタルオシロの操作の実技演習 ,計算機へのデータ取り込み実習
3週目:ディジタルオシロの操作の実技試験と口答試問
4週目:音声の特徴と音声の個人差の計測
5週目:測定信号の検証と考察
6週目: 音声の特徴と音声の個人差の再計測と考察
7週目:空気の音速と温度の関係の計測
8週目:測定信号の検証と考察
9週目:空気の音速と温度の関係の再計測と考察
10週目:平面上の音源位置標定の実験(媒質の弾性波速度計測と音源標定実験)
11週目:信号の検証と位置標定アルゴリズムの検討
12週目:平面上の音源位置標定の再実験
13週目:平面上の音源位置標定の再実験と結果の考察
14週目:発表資料の作成
15週目:成果発表会
教科書及び教材 適宜資料を配布し、授業で解説する。
参考書 E.O.Doebelin著「Measuremet Systems -Application and Design-」McGraw-Hill
苅屋公明、山田 光著「計測工学」国民科学社
尾知博著「シミュレーションで学ぶディジタル信号処理」、CQ出版
金谷健一著「これなら分かる応用数学教室」共立出版
城戸健一著「ディジタル信号処理入門」、丸善  
成績評価方法 ディジタルオシロスコープの操作方法について、実技試験と口頭試問を行う(20点)。計測実験の成果を発表し、その発表内容について成績評価する(40点)。計測実験の成果発表の発表技術について成績評価する(40点)。以上の合計で、60点以上を合格にする。
履修上の注意 「センシングシステム特論」と協調して進める予定である。いずれの科目とも、原則として無断欠席、遅刻は認めない。欠席、遅刻せざるを得ない場合は、事前に事情を担当教員へ連絡すること。
 不合格者は再履修すること。
教員メッセージ 上述のように、成績評価において最終成果発表の配点が高い。各自が取得したデータを、オリジナルな観点から解析、表示し、発表に望むことを期待する。
学習・教育目標との対応 本専攻の学習、教育目標である、(1)情報工学に関する確固たる基礎知識を有するとともに、高度な専門性と実践的な応用能力を有する技術者を育成する、(2)自己の専門分野における優れた研究能力を有するとともに、時代の変革に対応して自己の能力を高めることができる技術者を育成する、(3) 論理的な思考力により課題を解決する能力を有するとともに、国際的な視野で他者との共同作業を実現できるコミュニケーション能力を有する技術者を育成する、のいずれにも対応するが、(1)と(3)の目標に関連深い科目である。
関連科目 学部の「線形システム論」、「情報計測工学」、「センシングシステム」等の延長に位置する科目である。
備考