開講学期 2008年度 後期
授業区分 週間授業
対象学科 機械システム工学専攻
対象学年 1
必修・選択 選択
授業方法 簡易テキスト(プリント)を配布し、その解説を板書によって進める。
授業科目名 流動工学特論
単位数 1
担当教員 寺本孝司、高橋洋志
教員室番号 連絡担当:寺本 B213
講義担当:高橋B211
連絡先(Tel) 連絡担当:寺本 0143-46-5320
講義担当:高橋 0143-59-5763
連絡先(E-mail) 連絡担当:寺本 teramoto@mmm.muroran-it.ac.jp
講義担当:高橋hitak@plum.plala.or.jp 及び takahasi@mmm.muroran-it.ac.jp
オフィスアワー 連絡担当:寺本 水曜 13:30−14:30,17:00−18:00
講義担当:高橋 開講日
授業のねらい 各種のプラントでは単相流のほかに気体−液体、気体−固体等いわゆる混相としての流動現象を扱うことが多い.この講義では粒子群(固体)と気体が接触する時に起こる諸現象を取り上げる。粒子層を通過する気体の速度により粒子群は静止充填層、流動層などの形態をとる。気体透過の圧力損失式の誘導、流動開始速度の理論的評価、流動層における熱伝達の基本特性を学習し、充填層・流動層が物質・エネルギー生産でどのように利用できるかを学ぶ。
到達度目標 1)固体粒子の球形度と平均粒子径が評価できる。(論理力、計算力)
2)流動化・流動状態は粒子の物性に依存することが理解できる。(知識力)
3)粒子層を透過する気体の圧力損失に関する流れモデルから理論式(Ergun式)を論理的に誘導できる。(論理力)
4)Ergun式を応用して粒子群の流動開始速度及び粒子の球形度を評価できる。(知識力、計算力)
5)流動層と伝熱面間の熱伝熱機構が理解できる。(知識力)
6)流動層と伝熱面間の熱伝達係数を評価できる。(知識力、計算力)
7)充填層、流動層はどのような分野で実用化されているか、更に今後同様な展開が期待できるかを発案できる。(技術開発力)
授業計画 1)球形度の定義と平均粒子径の評価法。
2)Geldart分類による流動状態の特性評価。
3)充填層を透過する流れのモデル化と圧力損失に関するErgun式の導出。
4)充填層の流動開始速度の評価。
5)流動層と伝熱面間の熱伝熱機構。
6)流動層と伝熱面間の熱伝達係数。
7)移動充填層型反応器及び流動層型反応器を用いた最近の廃棄物処理システム。
教科書及び教材 教材:「Fluidized Bed Technology-Principles and Applications by J.R.HOWARD」からの抜粋プリントを使用する。
参考書 J.R.Howard「Fluidized Bed Technology −Principles and Applications」Adam Hilger, Bristol and New York(1989)〔研究室蔵〕
粉体工学会編「粉体工学便覧」日刊工業新聞社〔研究室蔵〕  
成績評価方法 レポートの成績が100点満点で60点以上を合格とする。
履修上の注意 1)出席80%以上の出席が必要(未満の場合は非履修とみなす)
2)授業中、オフィスアワーでの質問を積極的に。
3)授業の変更などは授業中、または掲示にて行う。
教員メッセージ 固体-気体(流体)の接触または混相流れを利用する操作は物質・エネルギー生産の場で広く行なわれている。積極的に学習して、この分野における理論、先進技術の一端に触れて、機械技術者としての視野を広めてほしい。
学習・教育目標との対応
関連科目 「伝熱工学特論」及び学部「流動工学」
備考