開講学期 2008年度 前期
授業区分 週間授業
対象学科 公共システム工学専攻
対象学年 1
必修・選択 選択
授業方法 講義
授業科目名 環境化学基礎
単位数 2
担当教員 松山春男
教員室番号 H315
連絡先(Tel) 0143-46-5752
連絡先(E-mail) hmatsuya@mmm.muroran-it.ac.jp
オフィスアワー 火曜日 10:30〜12:00
木曜日 10:30〜12:00
授業のねらい わが国の20世紀は経済性と効率性が優先し「安全」の精神が欠落した世紀でもあった。それに起因する
と考えられる環境汚染、化学物質事故や食品事故も少なくない。このような背景から、21世紀の社会の
キーワードは「安全」でなければならない。本講義では「くらしの安全科学」を中心に、「水」「空気」「食」
「化学物質」「地球環境」「エネルギーと資源循環」について一緒に考えていく。
到達度目標 1. 水の安全に関して、水環境の今、飲料水の安全について理解することができる。
2. 空気の安全に関して、大気汚染の現状と健康、化学物質汚染について理解することができる。
3. 食の安全に関して、食品に含まれる有害性物質、わが国の食料事情について理解することができる。
4. 化学物質の安全に関して、環境の汚染と人への健康被害について理解することができる。
授業計画 第 1週: くらしの安全科学、人間、環境、安全について
第 2週: 水の安全 水資源
第 3週: 水の安全 水環境の今
第 4週: 水の安全 飲料水の安全
第 5週: 空気の安全 大気汚染
第 6週: 空気の安全 室内空気の汚染と環境
第 7週: 食の安全 食品に含まれる有害物質
第 8週: 食の安全 わが国の食料事情、自給率について
第 9週: 化学物質と安全 化学物質のリスクアセスメント
第10週: 化学物質と安全 化学物質による環境汚染
第11週: 化学物質と安全 外因性内分泌かく乱化学物質とホルモン
第12週: 化学物質と安全 化学物質の規制制度
第13週: 地球環境の安全 地球温暖化
第14週: 地球環境の安全 オゾン層の破壊
第15週: 地球環境の安全 酸性雨、化石燃料、新エネルギーについて
教科書及び教材 及川紀久雄、北野 大著「人間・環境・安全ーくらしの安全科学ー」、共立出版、2,400円+税
参考書 1. 宮田秀明著「ダイオキシン」、岩波新書、700円+税
2. 日本化学会、化学技術戦略推進機構 訳編
   渡辺 正・北島昌夫 訳「グリーンケミストリー」、丸善、1,000円+税
3. ビル・マッキベン著、鈴木主税 訳 「自然の終焉」、河出書房新社、1,600円 
成績評価方法 講義の中で興味をもった内容に関して調査し、レポートを作成する。
レポートを評価し、60点以上を合格とする。
履修上の注意
教員メッセージ この講義で取り上げる「安全」は、私たちのごく身近に存在する化学物質と大きな関わりをもっています。
日頃の出来事に注意して、「安全」と「化学物質」に関する報道に関心を持ってください。
学習・教育目標との対応 この科目は本専攻の学習・教育目標の中で(1)分析・解決能力に該当する。
関連科目
備考