開講学期 2008年度 前期
授業区分 週間授業
対象学科 公共システム工学専攻
対象学年 1
必修・選択 選択
授業方法
授業科目名 科学技術社会論
単位数 2
担当教員 二宮公太郎、吉田省子
教員室番号 N355(共通講座棟非常勤講師控室)
連絡先(Tel)
連絡先(E-mail) yoseikoy@vmail.plala.or.jp
オフィスアワー
授業のねらい 高度科学技術社会における科学・技術と社会の相互作用を歴史的視野のもとで考察し,新しい科学技術が社会に埋め込まれるときに生じる様々な軋みを「市民参加型意思決定」「協働」「公共空間」といった概念を借りて検討し,今後のあり方を考察する。
到達度目標 事例調査の実習とその発表会を実践できたことをもって,授業のねらいが達成されたと考える。
授業計画 初回       導入。科学技術社会論の技法。トランス・サイエンス。
第2回〜第5回  事例分析の「事例」 参考書・藤垣Aの第6章を中心に
(1)   科学的知識に根ざした予備的考察
(2)〜(3) 遺伝子組換え食品規制のリスクガバナンス
第5回〜第7回  専門主義と公共性
(1) 専門主義と公共空間
(2) 科学的合理性と社会的合理性
         (3)状況依存性
第8回      実習:事例調査(履修者による)のガイダンス
第9回〜第10回 科学政策論(毎回15分程度の実習の進捗状況の把握)
         (1) 公共空間での意思決定の仕組み
         (2) 科学のガバナンス
第11回〜第13回 事例分析「北海道のGMO論争とGM作物ガバナンス」
※北海道GM条例−北海道GMコンセンサス会議を束ねた力
         (1) 事実の記述
         (2) 論点の可視化
         (3) 再構成
第14回〜第15回 実習発表会「事例調査報告」(学会発表形式)
教科書及び教材 特定の教科書は使用しない。授業ごとに資料等を配布する。参考書は事例調査報告に役立てるためにも各自用意した方がいい。授業理解にも役立つ。
参考書 藤垣A:藤垣祐子編,『科学技術社会論の技法』,東京大学出版会,2005年;
藤垣B:藤垣祐子,『専門知と公共性』,東京大学出版会,2003年;
小林傳司,『トランス・サイエンスの時代』,NTT出版,2007年
 
成績評価方法 「事例調査報告」をベースに作成した学期末のレポートによる。また,報告会で活発な質疑応答を行った場合,加点する。
履修上の注意 大部分は講義形式であるが,履修者の人数を斟酌した上で「調査―報告」を課し,合評会を兼ねた報告会を組み込む予定なので,受身の姿勢ではレポートは完成しないかもしれません。
教員メッセージ 科学技術社会論を机上の知識として学習するのではなく,実社会とのつながりにおいて理解するよう心がけましょう。
学習・教育目標との対応 (1)分析・解決能力(1単位分)、(2)マネージメント能力(1単位分)
関連科目 公共システム構造論,環境化学基礎,環境政策論
備考