開講学期 2008年度 前期
授業区分 週間授業
対象学科 材料物性工学専攻2年
対象学年 2
必修・選択 選択
授業方法 講義および演習
授業科目名 環境材料学
単位数 2
担当教員 齋藤英之
教員室番号 K−413
連絡先(Tel) 0143-46-5654
連絡先(E-mail) saitoh@mmm.muroran-it.ac.jp
オフィスアワー 火曜日 15時〜17時
授業のねらい 環境負荷を低減する環境材料について,特に水素エネルギー関連材料に
焦点を当て,それらの結晶構造,拡散現象や相変態について修得する.
到達度目標 1.拡散現象に関する基本的や用語を理解し,使用することができる.
2.金属と水素との反応を理解し,水素吸蔵合金の種類や利用法について理解できる.
授業計画 1週目 結晶構造の概説:結晶構造の分類や空間群の利用の仕方について説明する.
2週目 結晶構造の解析法:回折法による構造解析の原理について説明する.
3週目 拡散現象1:フィックの拡散方程式の導出とアレニウスの式
4週目 拡散現象2:自己拡散,相互拡散,不純物拡散,反応拡散
5週目 金属−水素系1:金属−水素系の状態図
6週目 金属−水素系2:金属中の水素の存在状態
7週目 金属−水素系3:金属中の水素の溶解過程
8週目 金属−水素系4:金属中の水素の拡散過程
9週目 金属−水素系5:金属水素化物の結晶構造
10週目 水素拡散の解析1:半無限系の拡散
11週目 水素拡散の解析2:平板中の拡散
12週目 水素拡散の解析3:フーリエ変換,ラプラス変換の応用
13週目 水素拡散の解析4:水素透過膜
14週目 水素吸蔵合金1:水素吸蔵合金の結晶構造と特徴
15週目 水素吸蔵合金2:水素吸蔵合金の水素化特性の評価方法

なお,上記10〜12については演習形式をとり,授業時間中に種々の境界条件を
設定して実際に計算を行なう.
教科書及び教材 授業に使用する必要な資料は適宜プリントとして配布する.
参考書 Y. Fukai 「The Metal-Hydrogen System」 Springer-Verlag
J. Crank「The Mathematics of Diffusion」Clarendon Press[図書館蔵]
大角泰章,「水素吸蔵合金」アグネ技術センター  
成績評価方法 受講態度および総合レポートにより評価し,60点以上を合格とする.
履修上の注意 本講義は演習形式を取り入れながら実施するので,予習・復習をしておくこと.
不合格者は再履修すること.
教員メッセージ
学習・教育目標との対応
関連科目
備考