開講学期 2008年度 前期
授業区分 週間授業
対象学科 材料物性工学専攻2年
対象学年 2
必修・選択 選択
授業方法 講義
授業科目名 固体磁気共鳴学
単位数 1
担当教員 村山茂幸
教員室番号 N−259
連絡先(Tel) 0143-46-5635
連絡先(E-mail) murayama@mmm.muroran-it.ac.jp
オフィスアワー 金曜日16:30-18:30
授業のねらい 核磁気共鳴法(NMR)や電子スピン共鳴法(ESR)を利用して固体中の電子や原子核の磁気モ−メントを捕らえ、これを微視的なプローブとして、材料の原子分子レベルの情報を得ること。
到達度目標 1.量子論の立場で磁気共鳴の原理を理解する。
2.磁気共鳴から得られる内部磁場、磁気緩和時間、共鳴線幅、化学シフト、ナイトシフトなど固体材料における原子レベルの情報を理解る。
3.磁気共鳴から得られる情報をもとに固体材料の微視的知見を得る。
授業計画 1.まえおき
2.磁気共鳴の概説
3.基礎理論:孤立したスピンの運動、振動磁場の影響、Bloch方程式、弱い磁場に対するBloch方程式の解、系の過渡的および定常的応答間の関係と磁化率の実部と虚部との関係、吸収および分散の原子論
4.固定格子における磁気双極子による幅
5.核と電子との磁気的相互作用
6.スピン格子緩和と運動による共鳴線の先鋭化
7.電気四重極効果
教科書及び教材 C.P.Slichter著 Principles of Magnetic Resonance, Harper & Row Publishers, New York (図書館に所蔵あり)
授業では講義内容をまとめたプリントを毎回配布する。
参考書 宇野良清、他共訳 「キッテル固体物理学入門(下)」第7版 丸善 定価(3,400円)(図書館に所蔵あり)  
成績評価方法 レポートおよび受講状況を総合して行う。
履修上の注意 量子論、統計熱力学、固体物性の基礎を理解していることが望ましい。
教員メッセージ レポートを数回課す予定である。自力で解答し、見やすいレポート作成を心がけ、期日までに必ず提出すること。
学習・教育目標との対応
関連科目
備考