開講年度 | 2007 |
教育課程名 | 博士前期課程 MOT教育プログラム |
授業科目番号 | 10 |
授業科目名 | 技術開発論 |
開講曜日と時限 | 月曜日 7〜8時限(14:35〜16:05) |
教室番号 | N205 |
開講学期 | 前期 |
単位数 | 1 |
対象学科・学年 | 全専攻2年 |
必修・選択の別 | 選択 |
授業方法 | 講義/体験学習/討論 |
担当教員 | 酒井哲也(SAKAI, Tetsuya)(国際交流センター教授) |
教員室番号 | N203 |
連絡先(Tel) | 0143(46)5881 |
連絡先(E-Mail) | sakait@mmm.muroran-it.ac.jp |
オフィスアワー | (授業日に合わせ設定) |
授業のねらい |
第二次大戦後、欧米の物まねより出発した日本の自動車産業は、今や高品質/高信頼性(故障の少なさ,低燃費,安全快適性,低価格等)で他国を圧倒している。その理由は、マーケットインを踏まえた製品開発と品質保証にある。
本授業では、マーケットインから企画・設計に関して、他国が真似できない開発手法を中心に勉強する。また、いすゞ自動車(株)・北海道開発グループ(南千歳:CAEによる強度/振動/騒音/流体解析等)、及び(株)ワーカム北海道(鵡川:各種性能耐久テスト)を訪問し、実際の車両開発プロセスの一端を理解する。 更に、設計品質問題に関連して、M自動車の不具合事例を取り上げ、その原因を詳述後、自分自身で自動車を企画設計し、その可否について全員で討論する。 |
到達度目標 |
1)自動車開発におけるマーケットインの重要性を認識し、それがあらゆる産業,大学についても水平展開できることを理解する。(ピーター・ドラッガー理論の理解)
2)自動車の企画・設計プロセスにおいて、目標品質設定・作り込みの重要性と、日本車の強みを理解する。(目標設定の大切さの理解) 3)人間/環境に優しい車作りを通じて、たゆまないイノベーションンが、生き残りのために最重要であることを理解する。(新技術開発の大切さの理解) 4)実際に、自分で自動車を企画・設計してみて、その面白さと難しさを体得する。(物作りの楽しさの理解) |
授業計画 |
第1週(4/09):オリエンテーション,自動車産業のグローバル化
第2週(4/23):企画と設計I(CS(顧客満足度)を踏まえた商品開発: いすゞ自動車元参与/自動車部品工業元常務取締役 山崎明男氏による特別講義予定) 第3週(5/07):企画と設計II(バーチャルプロトモデル) 第4週(5/14):体験学習I:CAEによるコンカレントエンジニア リングの現場訪問(いすゞ自動車・北海道開発グルー プ(南千歳)):実際に開発現場を訪問し、CAEの適用 例と重要性を体得する。) 〔第1回レポート:”日本車は生き残れるか?”予定〕 第5週(5/21):性能と耐久評価法について講義 第6週(5/28):体験学習II:テストコースの訪問(ワーカム北海道(鵡川)): 実際に試験場を訪問し、種々の評価試験を体得する。 第7週(6/04):設計品質と品質保証問題:M社の設計品質不具合を 詳述し、設計の本質について、全員でざっくばらん なディスカッションを行う。 〔第2回レポート:”私の企画・設計した近未来の自動車”予定〕 第8週(6/11):テスト |
教科書及び教材 | 授業は、パワーポイントによるプレゼンがメイン。実際の開発事例を多く取り扱う。資料は必要に応じて配布する。 |
参考書 | なし |
成績評価方法 | レポート2回(各20点),定期試験(60点)の合計(100点満点) |
履修上の注意 |
1) 80%以上の出席が必要(未満の場合は、非履修とみなす)。
2) 授業中及びオフィスアワーなどでの質問も大歓迎。 3) 再試験は行わない。 |
教員からのメッセージ | 自動車開発/イノベーションに興味を持つ学生全員(機械系以外も大歓迎) |
学習・教育目標との対応 | MOT開設伴う、イノベーション関連科目の学習。 |
関連科目 | なし |
その他 |