開講年度 | 2007 |
教育課程名 | 博士前期課程 専攻別科目 |
授業科目番号 | 9 |
授業科目名 | 生物有機化学特論 |
開講曜日と時限 | 金曜日3〜4時限 |
教室番号 | H−321(応用化学科セミナー室) |
開講学期 | 前期 |
単位数 | (1) |
対象学科・学年 | 応用化学専攻1年 |
必修・選択の別 | 選択 |
授業方法 | 講義と演習 |
担当教員 |
松山春男(Matsuyama Haruo) (応用化学専攻・生物工学講座)
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教員室番号 | H−315 |
連絡先(Tel) | 0143(46)5752 |
連絡先(E-Mail) | hmatsuya@mmm.muroran-it.ac.jp |
オフィスアワー |
火曜日12:00〜12:50
水曜日12:00〜12:50 |
授業のねらい | 生命現象を担う生体物質について有機化学的に理解する。併せてこれらの物質が化学反応(生化学反応)で果たす役割について習得する。 |
到達度目標 |
1.生体物質は有機化合物から構成されており、その立体化学により機能が決定づけられることを理解することができる。
2.分子間の認識は生物活性の発現を考える上で基本となるため、分子間の相互作用について理解することができる。 3.天然生理活性化合物の性質とそれらの化合物の選択的合成法について理解することができる。 4.課題研究のレポート作成およびその発表を通して、プレゼンテーションおよびコミュニケーション能力を向上させることができる。 |
授業計画 |
講義型式および演習としてレポート課題を発表し、討論する形を組合わせた授業の進め方で実施する。
講義は前半の10週で行い、後半の5週は各自が興味をもった課題について調査し、発表を行う演習型式(プレゼンテーションおよびコミュニケーション)とする。 1.分子構造:立体異性とキラリテイ 2.分子集合体:分子認識(ホストーゲスト錯体の形成) 3.不斉合成反応: 金属触媒を用いる方法、 酵素や微生物を触媒に用いる方法、 エナンチオマー過剰率の決定法 4.生物の一次代謝産物(多くの生物種に共通に存在するもの): (1)アミノ酸、ペプチド、タンパク質 (2)核酸 (3)糖質 5.生物の二次代謝産物 (特定の科や属の生物に限られて分布するもの): 特徴的な生物活性を有するもの、 薬や毒物として利用されているもの、 天然物化学への招待 6.生物活性発現の分子機構 (1)発がんと制がんの化学:DNAの化学修飾 (2)遺伝子発現の化学制御:ステロイドホルモンの分子作用機序 |
教科書及び教材 | あらかじめ講義内容をまとめたプリントを配布する。 |
参考書 |
「大学院講義 有機化学」I.分子構造と反応・有機金属化学
?II.有機合成化学・生物有機化学 野依良治ら編集、東京化学同人 マクマリー「有機化学(上、中、下)」東京化学同人 |
成績評価方法 | 演習(30%)および課題研究のレポート作成および発表(70%)で評価する。課題研究では、講義の内容で各自が興味をもった項目について調査し、A4用紙2枚程度にまとめてレポートを作成する。それを、10分間で発表(OHPなど使用)し、10分間の質議応答を行う。 |
履修上の注意 |
特別な履修条件はないが、有機化学の基礎的な知識を必要とするので、必要に応じてマクマリー「有機化学」の該当する部分を復習すること。
生物工学講座所属の不合格者は再履修すること。 |
教員からのメッセージ | あらかじめ講義内容をまとめたプリントを配布するので、よく読んでおき、質問する箇所を見つけておくこと。大学院1年生の時期は、自分の所属する研究室以外の分野にも興味をもって、野次馬的でも良いから知識を広げて行くことが大事だと思います。 |
学習・教育目標との対応 | |
関連科目 | |
その他 |