開講年度 2007
教育課程名 博士前期課程 専攻別科目 
授業科目番号 20
授業科目名 知能システム学演習
開講曜日と時限 木曜日5〜6時限(12:55〜14:25)
教室番号 A309、V棟
開講学期 後期
単位数 (2)
対象学科・学年 情報工学専攻1年
必修・選択の別 選択
授業方法 演習
担当教員 須藤秀紹 (SUTO, Hidetsugu) (情報工学専攻・ヒューマン情報学講座(Human Informatics講座))
渡部修 (WATANABE, Osamu) (情報工学専攻・コンピュータ知能学講座(Computational Intelligent講座))
教員室番号 須藤秀紹 V616
渡部修 V503
連絡先(Tel) 須藤秀紹 0143-46-5431
渡部修 0143-46-5421
連絡先(E-Mail) 須藤秀紹 suto@csse.muroran-it.ac.jp
渡部修 watanabe@csse.muroran-it.ac.jp
オフィスアワー 須藤秀紹 月曜日 16:30-17:30
渡部修 火曜日 17:00-18:00
授業のねらい 本演習では,知能システムの具体的な研究手法を実習を通して習得する.演習では,人工的な知能システムを実装したソフトウェア開発,あるいは,人間の知覚能力を測定する心理物理実験に関連した実践的な実習を行う.

特に前半では,単純な視覚心理実験を,実験計画からOpenGLを用いた視覚刺激の作成,データの分析まで通して行うことで,座学では得られないノウハウを習得する.また後半では,簡単なアフォーダンスの実験を通して,知覚と認知の関係に対する理解を深める.
到達度目標 ・OpenGLを用いて実験プログラムを開発できる(20%).
・単純な知覚実験を計画・実施できる(80%).
授業計画 1週目: 履修に関する注意事項,および演習方法の説明
2週目: 課題1の解説と実験計画
3週目: 課題1: 基本ルーチンの作成
4週目: 課題1: 制御ルーチンの作成
5週目: 課題1: 視覚刺激の作成
6週目: 課題1: 予備実験
7週目: 課題1: 視覚心理実験の実施と分析
8週目: 課題1の実験結果のプレゼンテーション
9週目: 課題2の解説
10週目: 課題2: 知覚実験のプランニング
11週目: 課題2: 実験装置の作成
12週目: 課題2: 実験装置の作成
13週目: 課題2: 予備実験
14週目: 課題2: 実験の実施と分析
15週目: 課題2の実施結果のプレゼンテーション
・前半7週(2-8週)を渡部が,後半7週(9-15週)を須藤が担当する.
教科書及び教材 必要な資料を適時配布し,解説を行う.
参考書 (前半)
・田中良久 著「心理学的測定法 第2版」東京大学出版会(5200円+税)
・G.A.ゲシャイダー 著「心理物理学 方法・理論・応用 上巻」北大路書房(3800円+税)
・G.A.ゲシャイダー 著「心理物理学 方法・理論・応用 下巻」北大路書房(4700円+税)
・OpenGL ARB 著「OpenGLプログラミングガイド 第2版」ピアソン・エデュケーション(12000円+税)
(後半)
・J.J.ギブソン 著「生態学的視覚論」サイエンス社(4175円+税)
・佐々木正人 著「アフォーダンスー新しい認知の論理」岩波書店(1000円+税)
・D.A.ノーマン 著「誰のためのデザイン?」新曜社(3300円+税)
成績評価方法 ・二人の担当者により与えられた課題のプレゼンテーション結果により成績を決定する(プレゼンテーションは2回行うこととなり,各回50点).

・上記の合計点が,100点満点中60点以上の場合合格とする.

・指定日にプレゼンテーションを行わないものは成績評価の対象とせず不合格とする.
履修上の注意 ・この科目の履修にあたっては,講義「知能システム学特論」を必ず履修すること.

・不合格の場合は再履修すること.
教員からのメッセージ 現代社会の様々な分野において,人間のような適応的な情報処理,および人との高度なインタラクションを行える知能システムの要求が増大してきている.本演習を通して,これらの研究・実験手法を実践的に習得し,今後の研究開発に生かしてほしい.
学習・教育目標との対応 この授業科目は情報工学専攻の学習・教育目標の全ての項目に対応している.
関連科目 講義「知能システム学特論」では,本演習を実施する際の基礎となる理論的知識を教授する.
その他