開講年度 | 2007 |
教育課程名 | 博士前期課程 専攻別科目 |
授業科目番号 | 14 |
授業科目名 | 知能情報工学演習 |
開講曜日と時限 | 水曜日 3・4時限 |
教室番号 | V102 |
開講学期 | 前期 |
単位数 | (2) |
対象学科・学年 | 情報工学専攻1年 |
必修・選択の別 | 選択 |
授業方法 | 演習 |
担当教員 |
佐藤 一彦
渡邊 真也 |
教員室番号 | V511 |
連絡先(Tel) | 0143-46-5422 |
連絡先(E-Mail) | satoh@csse.muroran-it.ac.jp |
オフィスアワー | 月曜日 13:30−15:00 |
授業のねらい | コンピュータ知能工学特論で学んだ複数主体間の相互作用を伴うシステムの科学であるゲーム理論、進化ダイナミクスについて演習により習熟する。課題についての取組の結果について発表し、相互に質議応答によって、プレゼンテーション技能を高める。 |
到達度目標 |
1.協調行動や依存行動など、複数主体間に生じるさまざまな相互関係を区別し、それらを記述できるゲームの基本概念を理解でき、理解の内容をまとめて発表できる。
2.戦略型ゲーム、展開型ゲーム、情報不完備ゲーム、繰り返しゲームに関する課題について解決し、その結果をリポートにまとめ、発表できる。 3.複数主体間の相互作用が時間的に発展する進化ダイナミクスの課題について、計算機シミュレーションができ、その結果をリポートにまとめ、発表できる。 |
授業計画 |
第1週 ゲーム理論と進化ダイナミクス
ゲームの基礎概念、進化ダイナミクスの基礎概念 第2週 戦略形ゲーム(1) 利得行列にもとづく非ゼロ和2人ゲームの類型化 第3週 戦略形ゲーム(2) ナッシュ均衡点の計算 第4週 展開型ゲーム(1) 展開型ゲームの標準形への変換 第5週 展開型ゲーム(2) 展開形ゲームの均衡解 第6週 情報不完備ゲーム(1) ベイジアンゲームの均衡解 第7週 情報不完備ゲーム(2) 非分割財の取引、労働市場のシグナリング 第8週 繰り返しゲーム(1) 繰り返しジレンマゲーム 第9週 繰り返しゲーム(2) クールノー複占市場、ベルトラン複占市場 第10週 進化ゲーム(1) 個体群ダイナミクス 第11週 進化ゲーム(2) 単一集団の進化ダイナミクス、複数集団の進化ダイナミクス 第12週 グループダイナミクス(1) 集団内グループダイナミクス 第13週 グループダイナミクス(1) 集団間グループダイナミクス 第14週 共進化ダイナミクス(1) 譲り合いによる共進化 第15週 共進化ダイナミクス(2) メタ戦略の学習 第16週 まとめと討論 |
教科書及び教材 | 知能情報工学特論で配布した講義プリント。 |
参考書 |
・岡田章:ゲーム理論、有斐閣、1996年
・鈴木光雄:ゲーム理論入門、共立出版、1981年 ・生天目章:ゲーム理論と進化ダイナミクス、森北出版、2004年 ・Fundenberg,D. & Tirole,J: Game Theory, MIT Press, 1991 ・ホッフバウアー、シグムント著、竹内康弘ほか訳:進化ゲーム と微分方程式、現代数学社、2001年 ・M.ミッチェル著、伊庭斉志監訳:遺伝的アルゴリズムの方法、 東京電気大学出版会、1997年 |
成績評価方法 | 演習に関するレポートと発表、並びに質疑討論への参加状況を総合して評価する。100点満点に対して60点以上の得点をもって合格とする。 |
履修上の注意 | |
教員からのメッセージ | 講義で提供された素材と演習で習得した問題解決の手法を総合して、複数主体が相互に作用することによって展開される行動の様式や、それが世代間にわたって進化していくときに発現する集団の特性を各自が体系付けて理解し、さらにゲーム理論及び進化ダイナミクスの概念と手法を新たな課題に適用できるようになることを期待する。 |
学習・教育目標との対応 | この授業科目は情報工学専攻の学習・教育目標の全ての項目に対応している。 |
関連科目 | 知能情報工学特論 |
その他 |