開講年度 2007
教育課程名 副専門教育課程 コース別科目
授業科目番号 36
授業科目名 日本近現代史演習
開講曜日と時限
教室番号
開講学期 前期
単位数 (2)
対象学科・学年 全学科4年
必修・選択の別 選択
授業方法 演習
担当教員 牧之内 友(MAKINOUCHI, Yu)
教員室番号 N335(非常勤講師室)
連絡先(Tel)
連絡先(E-Mail) E-mail:makin@let.hokudai.ac.jp
オフィスアワー
授業のねらい  うそかまことか分かりませんが、日本人は世界的に見ても日記をつける習慣を持つ人が多いそうです。小学校の時に夏休みの宿題で日記を書かされた人も多いでしょう。そのような状況は識字率の高さもあり、昔も同様でした。ことに明治維新後、近代学校教育において生徒・学生は日記を書く習慣をつけさせられました。現在でも旧家の調査に入ると膨大な量の日記がよく出てきます。それらは貴重な歴史的資料となっています。
この授業では、主として著名人の、公刊された(活字化)された日記を読みながら、近代日本の歩みについて考えます。私たちはすでにその結末を知っている過去が現在であり未来だった時代、歴史の当事者たちの肉声を読んでいきます。
到達度目標 1)関連する歴史項目について調べて、簡潔に説明することができる(20%)。
1)文献資料を読解し、適切に要約し、発表することができる(30%)。
2)相互に関連する資料を比較し、資料批判を行うことができる(30%)。
4)歴史に関する多様な見方、意見について整理し、自分なりの意見を持ち、説得的に述べることができる(20%)。
授業計画 1週 ガイダンス 演習の進め方について説明する。(以下の日記名は通称を含む)
2週 原敬日記を読む(政治家とデモクラシー)1)
3週 原敬日記を読む(政治家とデモクラシー)2)
4週 宇都宮太郎日記を読む(軍人と政治)1)
5週 宇都宮太郎日記を読む(軍人と政治)2)
6週 宇垣一成日記を読む(軍人と政治)
7週 原田日記を読む(政治と戦争)1)
8週 原田日記を読む(政治と戦争)2)
9週 木戸幸一日記を読む(戦争と天皇)
10週 小川関治郎日記を読む(戦争の実相)
11週 古川ロッパ日記を読む(コメディアンと戦争)
12週 山田風太郎日記を読む(作家と戦争)
13週 高見順日記を読む(作家と戦争)
14週 入江相政日記を読む(敗戦と天皇) 
15週 佐藤栄作日記を読む(政治家と戦後日本)

毎回発表者を決め、担当部分のテキストを要約し、関連する歴史項目を調べ、自分の意見を発表する。
テキストおよびテキストに関する資料等は担当教員があらかじめ準備し配布する。発表者以外の受講者もテキストを読み、関連事項を調べた上で、自分の意見・感想を述べる。
教科書及び教材 以上の日記テキストを含む教材、および必要な資料はすべてこちらで配布する。
参考書 授業の中で適宜指示する。
成績評価方法 授業への参加(テキスト要約・意見発表)60点、レポート40点。100点満点中60点以上を合格とする。
履修上の注意 授業15回中12回以上出席することが望ましい。欠席する場合はあらかじめ連絡すること。
教員からのメッセージ
学習・教育目標との対応 <JABEEの学習・教育目標との関連>
地球的視点から多面的に物事を考える能力とその素養
関連科目
その他