開講年度 2007
教育課程名 副専門教育課程 コース別科目
授業科目番号 6
授業科目名 応用代数
開講曜日と時限
教室番号
開講学期 前期
単位数 2
対象学科・学年 全学科3年
必修・選択の別 選択
授業方法 講義
担当教員 千吉良直紀 (CHIGIRA, Naoki)
教員室番号 N465
連絡先(Tel) 0143-46-5810
連絡先(E-Mail) chigira@mmm.muroran-it.ac.jp
オフィスアワー 火曜日7,8時限
授業のねらい 数は足し算、引き算、掛け算、割り算という演算を持つ。このような演算を持つ集合を抽象化したものが群、環、体の概念で、これらを総称して代数系とよぶ。代数系は数理科学の様々な分野に意外なほどの有効性を発揮する。応用代数では、数理科学への応用を念頭におき、その基礎を講述する。
到達度目標 群、環、体の基本的な性質を理解する。
剰余類、剰余群の概念を理解する。
群の構造および基本的な性質を理解する。
授業計画 1.群、環、体
2.群の準同型写像
3.環の準同型写像
4.部分群、剰余群
5.ラグランジュの定理、正規部分群
6.剰余類、同型定理
7.合同式
8.群の作用
9.中間試験
10.共役類と類等式
11.対称群
12.直積、半直積、いろいろな群の例
13.シローの定理 
14.シローの定理とその応用
15.可解群、ベキ零群

定期試験
教科書及び教材 渡辺敬一、草場公邦 著「代数の世界」朝倉書店
参考書 森田康夫著「代数概論」裳華房(図書館に蔵書あり)
栗原章著「代数学」朝倉書店(図書館に蔵書あり)
寺田文行著「代数系の基礎」サイエンス社(図書館に蔵書あり)
成績評価方法 中間試験40%、定期試験60%の割合で評価する。
100点満点換算で60点以上を合格とする。
履修上の注意 不合格者に対して1回再試験を行う。
教員からのメッセージ 講義の進行に合わせて適宜小テスト(演習)を行う。また、参考書にあげないがたくさんの演習書が出版されている(図書館にも蔵書あり)ので問題をたくさん解くことで理解を深めるようにして欲しい。
学習・教育目標との対応 JABEE基準1(1)
(c)数学、自然科学および情報技術に関する知識とそれらを応用できる能力
関連科目 「線形代数」主専門共通科目1年前期
「線形空間」副専門数理科学コース2年後期
「離散の数理」副専門数理科学コース3年後期
がこの科目の関連科目である。

その他 「離散の数理」では同じ教科書を用いて体、ガロア理論を学ぶ。