開講年度 2007
教育課程名 副専門教育課程 コース別科目
授業科目番号 16
授業科目名 ヨーロッパ史
開講曜日と時限
教室番号
開講学期 前期
単位数 2
対象学科・学年 全学科2年
必修・選択の別 選択
授業方法 講義
担当教員 求馬久美子(Motome Kumiko)
教員室番号
連絡先(Tel)
連絡先(E-Mail) motome@mmm.murpran-it.ac.jp
或いは、担当窓口の奥野先生(0143−46−5821)まで
オフィスアワー (授業終了後)
授業のねらい 本授業では,前近代のドイツを素材に、ヨーロッパ中近世史の展開を辿る。一般にこれまでの西洋史学においては、如何にしてヨーロッパ諸国が世界でいちはやく強力な近代主権国家とまとまった国民国家を作り上げたか、という問題が重視されてきた。
そのため必然的に強力な中央集権国家とそれを安定させる文化的に均質な国民の形成に価値を見いだし、一方で地方の独立性の高さ、多民族的構成、複数の宗教的信条の共存といった要素についての歴史的意義の考察がなおざりにされがちであった。しかしながら近年では、そうした近代国家モデルの前近代への無批判な投影が批判されており、前述のさまざまな要素についても、それぞれの時代における固有の意義についての考察が求められている。このような点をふまえ、本授業においては、主にドイツを中心にヨーロッパ中近世史の歩みを辿りつつ、前近代ヨーロッパの政治・社会・文化の諸相について基礎的・概説的知識を身につけることを目的とする。
到達度目標 (1) 中近世ドイツの国家体制の特徴を把握する。(40%)
(2) 前近代ヨーロッパにおける国家と教会の関係のあり方について理解する。(30%)
(3) 啓蒙主義の諸相について理解する。(30%)
授業計画 週    授業内容等               備考
1週目  シラバスの説明等            序章(教科書)
2週目  神聖ローマ帝国、教会と国家       第1〜2章
3週目  教会と国家、帝国レーエン体制の発展   第1〜2章
4週目  帝国レーエン体制 ドイツ国制の構造変化 第1〜2章
5週目  金印勅書体制              第3章
6週目  中世都市の発展             第3章コラム・第5章
7週目  ハプスブルク家と帝国改造        第4章
8週目  ハプスブルク家と帝国改造        第4章  
9週目  宗教改革                第6章
10週目 宗教改革・宗派対立の時代        第6・7章        
        
11週目 三十年戦争               第7章
12週目 1648年以降のドイツ           第8章
13週目 啓蒙主義の時代             第10章       
14週目 啓蒙主義の時代             第10章
15週目 まとめ
教科書及び教材 木村靖二 編 『ドイツの歴史』(有斐閣アルマ) 有斐閣 2000年 1800円。
なお、講義内容をまとめたレジュメと参考資料を毎回配布する。
参考書 専門的な領域もカバーするものとして、成瀬治 他編『世界歴史体系 ドイツ史』全3巻、山川出版社がある。
成績評価方法 定期試験によって判断する。形式は授業中に説明する。100点満点中60点以上を合格とする。
やむを得ない事情によって試験を欠席したものに対しては、別途課題を課す。
履修上の注意 1.80パーセント以上の出席が必要(未満の場合は非履修とみなす)。
2.授業の変更や緊急時の連絡は授業中または掲示板で通知をする。
3.再試験は行わない。不合格の場合は再履修とする。
4.成績評価を含めた重要事項の説明とそれに関する質問等を第1週目に行うので、履修希望者は第1週目は必ず出席することが望ましい。
教員からのメッセージ 授業期間が始まるまでに1度教科書を(最後まで)通読し、毎回聴講前に該当部分を再度読んで授業に臨んでください。毎回配布する講義レジュメに、授業を聴いて重要と思われた点を書き込んだりして、自分なりのノートに仕上げ、定期試験に活用してもらえれば良いと思います。
学習・教育目標との対応 JABEE基準(a)地球的視点から多面的に物事を考える能力
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