開講年度 2007
教育課程名 副専門教育課程 副専門科目
授業科目番号 14
授業科目名 認識の哲学
開講曜日と時限
教室番号
開講学期 前期
単位数 2
対象学科・学年 全学科2年
必修・選択の別 選択
授業方法 講義
担当教員 二宮公太郎(NINOMIYA,Kimitaroh)
(共通講座・<人間・社会科学講座>)
教員室番号 N351
連絡先(Tel) 0143−46−5822
連絡先(E-Mail) ninom@mmm.muroran-it.ac.jp
オフィスアワー 金曜9・10時限
授業のねらい 哲学的なものの考え方のモデルとして、近世哲学を拓いたデカルトの主著『省察』から、その形而上学認識論を講義する。 また、これと対比する意味で、現代の認識論を代表するフッサールの現象学について、その基本的な骨格を講義する。
到達度目標 1.デカルトの『省察』から、論理の展開の仕方を学ぶ。
2.フッサールの現象学から、認識の基本的な構造を知る。
3.両者を通じて、哲学的なものの考え方を追体験し、それに馴染む。
授業計画 初回 授業全体の概要
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デカルトの『省察』【10回程度】
○「方法的懐疑」
○「私は考える。ゆえに私は存在する。」
○ 神の存在(第一証明・第二証明)
○ 神の誠実(明晰・判明性の規則)
○ 存在証明に対する批判(循環論証、フォイエルバッハ、カント)
○ 判断の構造 ○ 誤謬の原因
○ 数学的真理の存在
○ 神の存在(第三証明) ○ 存在証明に対する批判(カント)
○ 心身の実在的区別 ○物体(身体)の存在 ○心身の結合
○[時間があれば]デカルト哲学の構造
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フッサールの現象学【4回程度】
○ 入門―――知覚の場面で
○ 発生的現象学―――「射影」と「地平」、時間意識と「生きた現在」、身体性と「キネステーゼ」
○ <ノエシス−ノエマ>分析―――「統握」と「意味の核」、「定立」と存在、真理と明証
○ 作用性格と「基づけ」関係―――表象・感情・意志・表現 
○ 現象学の方法―――「還元」
教科書及び教材 二宮著『《私》の哲学史――近世アプリオリズムの認識論・倫理学入門――』第一章分冊、500円
二宮著「フッサール哲学早分り」(『室蘭工業大学紀要』第52号抜刷)、コピー配布
参考書 デカルト参考書は数多く、図書館にも豊富である。特にお薦めのものだけを挙げる。
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デカルト入門書として―――
○所雄章『デカルト』勁草書房(1980)
○小泉義之『デカルト=哲学のすすめ』講談社(1996)
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デカルトをさらに深く学びたいという人のために―――
○桂寿一『デカルト哲学とその発展』東京大学出版会(1978)
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フッサールおよび現象学に関して以下を挙げる。何れも本学図書館に在る。
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入門のためには次の二著を薦める。少し難しい箇所も在るが挑戦するとよい。
○加藤精司『フッサール』(<人と思想>72)清水書院(1983)[図書館に5部]
○新田義弘編『フッサールを学ぶ人のために』世界思想社(2000)[図書館に3部]
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フッサールを更に深く学びたいという人のために、私が特に良著と思うものとして―――
○新田・常俊・水野編『現象学の現在』世界思想社(1989)
○R.ベルネ等著、千田・鈴木・徳永訳『フッサールの思想』哲書房(1994)
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現象学に関して問題ごとに何かを調べたいというときには―――
○木田・滝浦・立松・新田編『講座・現象学』全4巻、弘文堂(1980)
○木田・野家・村田・鷲田編『現象学事典』弘文堂(1994)
成績評価方法 学期末のレポートによる。 デカルトないしフッサールに関して、授業をまとめ、さらに自分の考えを論ずる、ということを課題とする。 ポイントをよく把握しているか、どれだけ自分の頭で考えているか、によって評価する。
100点満点の60点以上が合格。
履修上の注意 成績が「不可」だったひとは再履修。
教員からのメッセージ 哲学から人間の認識を考察するとき、<我々は常に意識の内に生きている>ということの洞察が出発点となる。学生諸君には、何よりもこのことを実感してもらいたい。
学習・教育目標との対応 JABEE基準1(1)「(a):地球的視点から多面的に物事を考える能力とその素養」に対応。
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