開講年度 2007
教育課程名 主専門教育課程 共通科目
授業科目番号 1
授業科目名 物理学A
開講曜日と時限 火曜日1−2時限
教室番号 N207
開講学期 前期
単位数 2
対象学科・学年 建設システム工学科 建築コース1年
必修・選択の別 必修
授業方法 講義と演習
担当教員 近澤 進
教員室番号 K602
連絡先(Tel) 0143−46−5618
連絡先(E-Mail) chika@mmm.muroran-it.ac.jp
オフィスアワー 金曜日14:00−16:00
授業のねらい ・「質点の力学」、「質点系と剛体」の2つの章で、力学の基本的概念と物体の運動を記述する力学法則を学ぶ。
・複雑な力学現象の本質をとらえ、多くの要素の中から最も重要なものを取り出して単純化、抽象化する手法と運動を記述する数学の手法を学ぶ。
到達度目標 1.ベクトルや微分積分の基本的な公式を理解し、問題を解くことができるようになる。
2.質量や速度、加速度など力学の基本概念を理解し、説明できるようになる。
3.物理量の単位や次元解析を理解する。また、概算で答えを出せるようになる。
4.問題に応じた運動方程式や保存則をたてることができるようになる。
5.運動方程式(微分方程式)を解くことができるようになる。
6.解いた結果から何が言えるかを考える習慣を身につける。
授業計画  第1週  ガイダンス、質点とベクトル(4/10)
 第2週  変位と速度、加速度 (4/17)
 第3週  力と慣性(4/24)
 第4週  物理量と単位(5/1)
 第5週  放物運動(5/8)
 第6週  単振動、単振り子(5/15)
 第7週  仕事と運動エネルギー、束縛運動(5/29)
 第8週  保存力とポテンシャル、位置のエネルギー(6/5)
 第9週  平面運動の極座標表示、万有引力と惑星の運動、ガリレイ変換と回転座標系(6/12)
 第10週  2体問題、重心とその運動(6/19)
 第11週  運動量と角運動量、運動量保存則と衝突(1)(6/26)
 第12週  運動量保存則と衝突(2)、重心運動と相対運動(7/3)
 第13週  質点系の角運動量、剛体とそのつり合い(7/10)
 第14週  固定軸の周りの剛体の運動(7/17)
 第15週  慣性モーメントの計算、剛体の平面運動(7/24)
教科書及び教材 小出昭一郎「物理学(三訂版)」裳華房
参考書 「物理学演習書」,「専門教育を学ぶためのミニマム」
成績評価方法 100点満点で、定期試験を60%、小テストの合計を40%とし、合計して60点以上を合格とする。
履修上の注意 ・授業の理解度向上のため、毎回小テストを行う。
・小テスト80%以上の提出が必要(80%未満の場合は非履修とみなす)。
・定期試験不合格者には、一度に限り再試験を実施する(ただし、再試験の最高点は79点とする)。 再試験に不合格の場合には再履修すること。
・定期試験を病気などのやむを得ない理由で欠席した者には追試験を行う(ただし、欠席届提出者に限る)。
教員からのメッセージ 力学は理工学の基礎ですが、はじめて学ぶときは難しく感じるかも知れません。難しい理由は2つあります。ひとつは、物体を(形や大きさを無視して)質量を持った点「質点」で表すなどの「抽象化」の手法。もうひとつは、物体の運動を記述するために導入されるベクトルや微分方程式などの「数学的」手法です。どちらも慣れるためには自分で訓練する必要があります。授業では、理解度を測るため小テストを実施します。先生や友人がやっているのを見ているだけでは身につきません。自分の手を動かし、自分の頭を働かせましょう。
What I hear, I forget. What I see, I remember. What I do, I understand !
学習・教育目標との対応 JABEE基準1の(c)に対応している。また、学科の学習・教育目標の(A)未来をひらく科学技術者に必要となる総合的な理工学知識の修得(理工学教育)および、(C)未来に対する深い洞察力をもって高い視点から問題に対処し,将来にわたって豊かな能力を身に付ける(将来能力)に対応している。
関連科目 物理学実験
その他