開講年度 2007
教育課程名 主専門教育課程 学科別科目
授業科目番号 46
授業科目名 プロセス設計
開講曜日と時限 水曜日 3,4時限
教室番号 N302
開講学期 後期
単位数 2
対象学科・学年 応用化学科3年
必修・選択の別 選択
授業方法 講義、小テスト、演習を含む。
担当教員 小幡 英二 (Obata Eiji)
教員室番号 H403
連絡先(Tel) 0143-46-5761
連絡先(E-Mail) 部屋を訪ねてください。
オフィスアワー 木曜日 10:00〜12:00です。部屋にいるときは対応いたします。
授業のねらい 化学技術者は化学装置の集合体である化学プロセスを設計し,建設し,操作する。ここでは化学プロセスのフローシート,分子を組み替える反応器,物質の分離装置,エネルギーの流れと有効利用,化学プロセスをデザイン,地球環境と調和した生命社会について学習する。
到達度目標 1.ブロック・フローシート,プロセス・フローシート,エンジニヤリング・フローシートの読み方(20%)
2.プロセスシステム工学について学習しよう(30%)
3.各種化学装置の物質収支・熱収支について学習しよう
(35%)
4.地球環境と調和した化学プロセスの在り方を学習しよう
 (15%)
  括弧内の%は教育の重みです。
授業計画 第1週 応用化学科の学生として,プロセス設計から何を学ぶのか
第2週 フローシートの読み方 その1(プリント配布)
第3週 フローシートの読み方 その2(プリント配布)
第4週 プロセスシステム工学とは(pp.1-16)
第5週 固定層反応装置と流動層反応装置と物質収支式(プリント配布)
第6週 化学プラントの将来像(pp.17-36)
第7週 分離装置について(プリント配布)
第8週 コンピュータ支援システム(pp.37-76)
第9週 次世代化学プラント(pp.77-92)
第10週 ケミカルエンジニアの夢−その1−(pp.92-126)
第11週 ケミカルエンジニアの夢−その2(pp.92-126)
第12週 プロセスシステム工学へのアプローチ(pp.127-142)
第13週 持続的社会(生命社会)の生命観と臓器移植(プリント配布)
第14週 地球環境と生命社会(「成長の限界」を話題に)(プリント配布) 
第15週 化学プロセスと地球環境(「限界を超えて」,「奪われし未来」を話題に)(プリント配布)
教科書及び教材 梅田富雄編「次世代の化学プラント」 培風館 1,648円
7回の講義は配布プリントで行う。
参考書 東稔節治他 「プロセス設計入門」 裳華房 3,000 円
レイチェル・カーソン 「沈黙の春」新潮文庫
ローマ・クラブ 「成長の限界」 ダイヤモンド社
シーア・コルボン他 「奪われし未来」 翔泳社
成績評価方法 60点以上を合格とする。その成績は定期試験約80%,小テストと授業態度(途中抜けだし,代筆,私語等)約20%の割合で評価する。不合格者には一度の再試験を実施する。定期試験,再試験に不合格の場合には再履修とする。なお、定期試験受験資格として不断の出席を条件とする。
履修上の注意 化学技術者として,最低知っておかなければならない知識を総合的に講義する。物理化学,触媒化学,熱力学,反応工学,電気化学,移動論,化学工学量論に言及した総合講義です。「沈黙の春」,「成長の限界」,「奪われし未来」,「エコロジー的思考のすすめ」のうち,1冊は読んで下さい。
教員からのメッセージ 人生はすばらしいものです。愛すべき人類が1000年後も1万年後も生存できる生命社会(持続可能な社会)をつくりましょう。それは,人類が新しい地球を構築するのではなく,地球環境と共存共栄できる人間社会を創造することです。
講義をはなれて,気軽に室を訪ねてください。私の趣味はおしゃべりと釣りです。
学習・教育目標との対応 この科目は、応用化学科の教育目標、b.(専門知識-化学工学)の達成に寄与する。
関連科目 応用化学科で学んだことの集大成がプロセス設計です。
その他 反応工学研究室5つの教え:1.人の和は挨拶から(礼儀) 1.明日出来ることは明日に(継続) 1.考えてわからぬときは翔べ(行動) 1.忘れろ,してやったこと。忘れるな,してもらったこと(恩義) 1.そして,人生はおもしろ,おかしく,元気よく(処世)