開講年度 2007
教育課程名 主専門教育課程 学科別科目
授業科目番号 32
授業科目名 機械的単位操作
開講曜日と時限 火曜日 3,4時限
教室番号 C-111
開講学期 前期
単位数 2
対象学科・学年 応用化学科3年
必修・選択の別 選択
授業方法 講義
担当教員 吉田 豊(YOSHIDA,Yutaka)(応用化学科・化学プロセス工学講座)
教員室番号 H-304
連絡先(Tel) 0143-46-8531
連絡先(E-Mail) gityoshi@mmm-muroran-it.ac.jp
オフィスアワー 水、金曜日 12:55〜15:00
授業のねらい 化学工業プロセスの構成要素となる基礎的操作は単位操作と呼ばれる。この授業では,単位操作の中から主に相変化を伴わない機械的単位操作に着目し,化学工業における粉粒体の処理技術と工業材料の調整などを取り扱う各操作の原理と基本的用語を理解し,基礎的な化学工業プロセス単位操作設計法を修得する。
到達度目標 1.流体中における粒子の挙動などに関する基本的な公式を理解  し、問題を解くことが出来る。(計算力)(25%)
2.現実の問題の中で気体、液体中の粒子の存在を理解し、環境  問題などの概念や考え方などを正確に把握する。(知識力)  (25%)
3.粉粒体の概念を正確に理解し、各種要因による複合現象に基  づいた論証を的確に展開できる。(論理力)(25%)
4.現存する計測器や計測原理、工業プロセスなどに対する具体  的な例を挙げて説明できる。(理解力)(25%)
授業計画 講義は板書形式で教科書を使用して行なう。講義中に複数回小テストを行う。電卓を毎回用意すること。 講義の一部は化学工学実験Bを通して,実験による実習も行う。
第1週 講義の概要 
第2週 粉粒体:定義と存在
第3週  粉粒体による環境汚染と機械的単位操作との関連
第4週  単体分離(破砕、粉砕)
第5週  粉砕理論
第6週  粉砕機
第7週  粒子径の定義と表現方法
第8週  分級方法
第9週  粒径分布表示法
第10週 粉粒体計測法
第11週 集じん:重力集じん、サイクロン
第12週 集じん:フィルター
第13週 固−液分離:沈降理論、レイノルズ数
第14週 固−液分離:沈降濃縮、遠心分離
第15週 ろ過;炉剤、ろ過装置
 定期試験
教科書及び教材 授業に使用する必要な資料は適宜プリントとして配布する。
参考書 水科篤郎、桐栄良三著;「化学工学概論」産業図書 定価3200円+税
亀井三郎著;「化学機械の理論と応用」産業図書(附属図書館蔵)
化学プロセス工学講座編;「化学工学実験B実験指導書」
八嶋三郎編 「粉砕と粉砕物性」 培風館 3,900円(附属図書館蔵)
教科書より高度な内容を詳細に解説した参考書として,
粉体工学研究会編 「粒度測定技術」 日刊工業新聞社(附属図書館蔵)
三輪茂雄著 「粉粒体工学」 朝倉書店 3,200円(附属図書館蔵)
成績評価方法 成績は定期試験80%、小テスト20%を加味して60点以上を合格とする。
履修上の注意 理解力、計算力の向上を目指すため適宜小テストを行う。
授業中の質問などは受け付ける。
板書で見にくいところ等が有れば直ちに連絡して欲しい。
不合格者には再試験を実施し,60点以上を合格とする。
再試験に不合格の場合には再履修すること。
教員からのメッセージ 身の回りの粉粒体に興味を持って探して欲しい。暗記による知識の習得ではなく、自分自身で問題意識を持って知識を深めて欲しい。オフィスアワーに講義内容の質問に限らず,気軽に教員室を訪ねてください。
学習・教育目標との対応 この科目の単位習得は、JABEE基準1(1)の(a)地球的視点から多面的に物事を考える能力、(d)該当する分野の専門技術に関する知識とそれらを問題解決に応用できる能力に対応している。
学科の学習・教育目標のB(専門的知識ー化学工学)の達成に寄与する。
関連科目 この科目の履修に当たっては化学数学演習、化学工学量論,移動論、拡散単位操作を履修しておくことが望ましい。
今後の関連科目は設計論、化学工学実験Bである。
その他