開講年度 2007
教育課程名 主専門教育課程 学科別科目
授業科目番号 31
授業科目名 拡散単位操作
開講曜日と時限 火曜日 1〜2時限(8:45〜10:15)
教室番号 N205
開講学期 前期
単位数 2
対象学科・学年 応用化学科3年
必修・選択の別 選択
授業方法 講義
担当教員 藤本敏行(Fujimoto, Toshiyuki)(応用化学科・化学プロセス工学講座)
教員室番号 H307
連絡先(Tel) 5760
連絡先(E-Mail) fjmt@mmm.muroran-it.ac.jp
オフィスアワー 火曜日 13:00-14:25(予定)
応化のホームページまたは教員室前に掲示してあるオフィスアワーで確認してください。
その他の時間でも、講義内容の質問に限らず、気軽に教員室を訪ねてください。
授業のねらい  化学工業プロセスの構成要素となる基礎的操作は単位操作と呼ばれる。この授業では、単位操作の中から主に物質移動に関する内容に着目し、各操作の原理と基本的用語を理解し、基礎的な設計法を習得する。
到達度目標 可レベル(70%)
1.物質の分離の原理が理解されていること
2.Fickの拡散の法則が理解されていること
3.物理吸収速度が理解されていること
4.気液平衡と単蒸留が理解されていること
5.液液平衡と抽出が理解されていること
良レベル(10%)
1.可レベル1〜5の計算が正確にできること
2.分離操作の物質収支が理解されていること
3.分離操作の化学工学的な取り扱いが理解されていること
4.連続蒸留が理解されていること
優レベル(20%)
1.良レベル2〜4の計算が正確にできること
授業計画  講義には主に教科書を使用する。講義中に複数回小テストを行い、第8週目には中間試験を行う予定である。
 電卓や作図を要する問題を解く機会も多いため、必ず電卓と定規を毎回用意すること。 講義の一部は化学工学実験Aを通して、実験による実習も行う。
第1週 ガイダンス・物質の分離の原理と方法(教科書1章、3・1章)
第2週 ガス吸収(I) ガス吸収と溶解度(3・1・4章、3・2章)
第3週 ガス吸収(II) 物理吸収(3・2・3章)・反応吸収(3・2・4章)
第4週 ガス吸収(III) ガス吸収装置(3・2・5章)・充填塔吸収装置の設計1(3・2・6章)
第5週 ガス吸収(IV) 充填塔吸収装置の設計2(3・2・6章)
第6週 ガス吸収(V) 充填塔吸収装置の設計3(3・2・7章)
第7週 演習
第8週 中間試験
第9週 蒸留(I) 気液平衡(3・3・1章)・単蒸留(3・2・2章)
第10週 蒸留(II) フラッシュ蒸留(3・2・3章)・連続蒸留(3・2・4章)
第11週 蒸留(III) 所要理論段数の計算(3・2・4章)
第12週 抽出(I) 液液平衡 (3・4・1章、3・4・2章)
第13週 抽出(II) 液液抽出装置と抽剤(3・4・3章)
第14週 抽出(III) 向流多回抽出装置(3・4・3章)
第15週 演習
定期試験
教科書及び教材 化学工学会編 「基礎化学工学」 培風館 2,940円(ISBN4-563-04555-1)
参考書 教科書と同程度の内容で化学工学の全容を把握する参考書として、水科・桐栄編 「化学工学概論」 産業図書 2,987円(附属図書館蔵)
教科書より高度な内容を詳細に解説した参考書として,化学工学会編 「現代の化学工学I」 朝倉書店 5,665円(附属図書館蔵) 主に教科書第3章の理解の助ける参考書として、諸岡成治編著 「新体系単位操作」の第4章 オーム社 3,500円(附属図書館蔵)
成績評価方法 成績は中間試験30%、定期試験50%、小テスト20%の割合で評価し、100点満点とする。60点以上を合格とする。
30分以上の遅刻は欠席とみなす。
不合格者は再履修とする。
履修上の注意 授業中に出題した問題、例題は十分に復習すること。
教員からのメッセージ オフィスアワーは火曜日の15:00〜17:00です。その他の時間でも、講義内容の質問に限らず、気軽に教員室を訪ねてください。
学習・教育目標との対応  この科目は,応用化学科の教育目標、B-2(専門的知識-化学工学)の達成に寄与する。
関連科目 二年次の化学システム工学、化学工学量論、移動論の内容を理解していることが望ましい。
その他