開講年度 2007
教育課程名 主専門教育課程 学科別科目
授業科目番号 45
授業科目名 計測工学
開講曜日と時限 月曜日5,6時間目(12:55〜14:25)
教室番号 N205
開講学期 後期
単位数 2
対象学科・学年 応用化学科2年
必修・選択の別 選択
授業方法 講義
担当教員 空閑良壽 (Kuga Yoshikazu)
教員室番号 H308
連絡先(Tel) 46-5765
連絡先(E-Mail) kuga@mmm.muroran-it.ac.jp
連絡の際はまずは,研究室を訪ねてください。
オフィスアワー 火,水,15:00〜17:00。
上記以外の時間も対応しますから気軽に訪ねてください。
授業のねらい 化学工学・物理・化学実験における,測定データの解析に必須となる,誤差解析について丁寧に学ぶ。測定データの不確かさの程度,誤差の伝播などの基礎概念を学び,さらにデータの統計的取扱い法の理解に重点を置き,実験レポートのデータ解析を論理的に行うための基礎力を身につける。
 
到達度目標 1. 実験レポートのデータ解析に必須の,誤差解析に関する基礎的概念を理解する。(25%)
2.誤差の伝播則を理解し,使い方を習得する。(25%)
3. 誤差解析の統計的取扱い法を含めた使い方を習得する。(30%)
4. ヒストグラムと分布の概念を理解し,取扱い法を習得する。(20%)
授業計画 講義には主に教科書と配布プリントを使用し,パワーポイント形式で行なう。講義中に複数回小テストを行う予定であり,電卓や作図を要する問題を解く機会も多いため,必ず電卓と定規を毎回用意すること。
第1週  誤差解析とは何か (教科書第1章)
第2週  実験レポートにおける誤差評価の使い方(1)(教科書第2.1—2.4章)
第3週  実験レポートにおける誤差評価の使い方(2)(教科書第2.5—2.6章)
第4週  実験レポートにおける誤差評価の使い方(3)(相対誤差)
第5週  誤差の伝播 (1)平方根則 (教科書第3章)
第6週  誤差の伝播 (2)和と差,積と商 (教科書第3章)
第7週  誤差の伝播 (3)独立な誤差,一般式 (教科書第3章)
第8週  これまでのまとめ(中間試験)
第9週  ランダム誤差の統計的取扱い(1) (教科書第4.1--4.3章)
第10週 ランダム誤差の統計的取扱い (2)(平均値の標準偏差)
第11週  ヒストグラム (1)(プリント配布)
第12週  ヒストグラム (2)(プリント配布)
第13週  正規分布(教科書第5章)
第14週  測定値の受容の可能性(教科書第5章)
第15週  データの棄却(教科書第6章)  
定期試験
教科書及び教材 John R. Taylor 著,林・馬場 訳 「計測における誤差解析入門」 東京化学同人 \4410 [附属図書館蔵],講義中に配布するプリント
参考書 谷口修 「計測工学 第2版」 森北出版[附属図書館蔵]
William C. Hinds 「Aerosol Technology 2nd Ed.」 John Willey & Son Co. Ltd. [附属図書館蔵]
成績評価方法 60点以上を合格とする。その成績は定期試験85%(中間試験35%を含む),小テスト15%の割合で評価する。再試験は行わない。
履修上の注意 本講義は全出席と予習,復習を十分行なうことを前提としている。やむ得ない事情で欠席した場合は,次回までに十分な準備をして臨むこと。
教員からのメッセージ 実験レポート作成に必要なデータの取り扱い方,誤差解析を丁寧に学ぶこと。化工実験A,Bでも,その成果を試す機会がある。講義で直接的に取り扱うことができないが,パソコンを用いたエクセルなどの表計算,統計解析について自主的に学んで欲しい。これについては,化工実験Bでも,その成果を試す機会がある。
学習・教育目標との対応 この科目は,応用化学科の教育目標,B-2(専門的知識-化学工学)の達成に寄与する。
関連科目 化学工学実験A,B,物理化学実験,物理実験,化学実験,化学工学量論,拡散単位操作など
その他