開講年度 | 2007 |
教育課程名 | 主専門教育課程 学科別科目 |
授業科目番号 | 42 |
授業科目名 | 有機化学B |
開講曜日と時限 | 金曜日,1〜2時限 |
教室番号 | C112 |
開講学期 | 後期 |
単位数 | 2 |
対象学科・学年 | 応用化学科2年 |
必修・選択の別 | 選択 |
授業方法 | 講義 |
担当教員 | 松山 春男 (Matsuyama Haruo) (応用化学科・生物工学講座) |
教員室番号 | H−315 |
連絡先(Tel) | 0143-46-5752 |
連絡先(E-Mail) | hmatsuya@mmm.muroran-it.ac.jp |
オフィスアワー |
火曜日(12:30〜12:50)水曜日(12:30〜12:50)
上記以外の時間でも対応しますので、気軽にH315まで訪ねてください。 |
授業のねらい |
種々の有機化学反応の反応機構を中心に理解を深める。
有機化学において重要なカルボニル化合物およびアミン類の基本的な性質と反応について習得する。 自然界には医薬品、香料となる分子もあれば、生命体を構成するアミノ酸、糖類も存在する。本講義で学習する有機化学の知識をつかえば、自然界に存在する化合物を実験室のフラスコの中で合成することが可能であることを理解できる。私たちは、自然界にあるものを超える機能をもった化合物を設計し、合成することも可能である。 |
到達度目標 |
1.カルボニル化合物の構造からその性質を知ることができる。
(25%) 2.カルボニル化合物の構造と反応性を対比させて分類すること ができる。(25%) 3.カルボニル化合物の典型的な反応機構を理解することができ る。(25%) 4.アミンおよびカルボニル化合物反応の例を参考にして、目的 とする化合物の合成計画をつくることができる。(25%) |
授業計画 |
テキストを中心とした講義と問題演習とを組合わせて行なう。
(1) カルボニル化合物とは何か。 第1週 カルボニル基(炭素ー酸素の二重結合)の分極 第2週 アルデヒドとケトンの構造と反応性の比較(19章) 第3週 求核付加反応(その1)(19章) 第4週 求核付加反応(その2)(19章) (2)カルボン酸およびカルボン酸誘導体の求核アシル置換反応 第5週 カルボン酸の構造と性質(20章) 第6週 カルボン酸の合成法と反応(20章) 第7週 カルボン酸誘導体とは何か(21章) 第8週 求核アシル置換反応(21章) (3)カルボニルのアルファ置換反応 第9週 カルボニルのアルファ置換反応(その1)(22章) 第10週 カルボニルのアルファ置換反応(その2)(22章) (4)カルボニル縮合反応 自然界に存在する香料や興味ある化合物が合成できる。 第11週 カルボニル縮合反応(その1)(23章) 第12週 カルボニル縮合反応(その2)(23章) (5)アミン アミンは植物、動物中に広く存在している。アミンの塩基としての性質、医薬品としての利用、合成色素化合物への応用などを解説する。 第13週 アミンの構造、性質および合成法(24章) 第14週 アミンの反応(24章) 第15週 合成反応の設計をするには 期末試験 |
教科書及び教材 |
JOHN McMURRY著(伊東椒ら訳)
「マクマリー有機化学(上、中、下)」東京化学同人 HGS分子模型C型セット、丸善、4,000円+税 |
参考書 |
教科書と同程度の内容で有機化学の全容を把握する参考書
H.ハート、L.E.クレーン、D.J.ハート共著(秋葉欣哉、奥 彬共訳)「ハート有機化学」培風館 4,000+税(附属図書館蔵) |
成績評価方法 | 授業中に数回小テストを行う。成績は定期試験で評価し、60点以上の者を合格とする。再試験は行なわない。合格できなかった場合は、再履修すること。 |
履修上の注意 | 基礎有機化学、基礎有機反応、有機化学Aを履修していることが望ましい。 |
教員からのメッセージ |
質問があれば、気軽に研究室を訪ねてください。
「有機合成」はテキストの例題のヒントを見ながら例題を解き、 さらに演習問題を数多く解くことによって理解が進みます。 多くの問題を解いて実力をつけてください。 全ての教科は講義だけでなく予習と復習が行われることを想定している。15回の講義だけで教育目標が達成されると考えてはならない。 |
学習・教育目標との対応 | この科目は、応用化学科の教育目標、B−1(専門的知識ー化学)の達成に寄与する。 |
関連科目 | 基礎有機化学、基礎有機反応、有機化学A |
その他 |