開講年度 2007
教育課程名 主専門教育課程 学科別科目
授業科目番号 16
授業科目名 基礎有機化学
開講曜日と時限 火曜日1〜2時限
教室番号 C112
開講学期 前期
単位数 2
対象学科・学年 応用化学科1年
必修・選択の別 必修
授業方法 講義
担当教員 松山春男(Matsuyama, Haruo) (応用化学科・生物工学講座)
教員室番号 H315(応用化学科棟)
連絡先(Tel) 0143(46)5752
連絡先(E-Mail) hmatsuya@mmm.muroran-it.ac.jp
オフィスアワー 火曜日12:00〜12:50
水曜日12:00〜12:50
授業のねらい 生物はすべて有機化合物でつくられており、生命や生きているものに興味をもつ人は誰でも有機化学の基礎を理解する必要がある。有機化学は炭素化合物の研究を行う分野であり、この講義を通して有機化学の基礎概念を習得する。
到達度目標 1.原子の構造と化学結合の概念を理解できる。
2.結合の極性、有機化合物の酸性度および塩基性度について理解でき
る。
3.アルカンおよびシクロアルカンの性質、それらの分子中の原子の空間配列(立体化学)と化学的な挙動を理解できる。
4.有機化学反応がどのようにして起こるのか、基礎的概念を理解できる。
授業計画  講義には主に教科書を使用し、板書型式で行う。講義中に例題および本文中の問題を中心として演習を行う。アルカンおよびシクロアルカン分子中の空間配列(立体化学)と化学的な挙動を理解するために分子模型を必ず毎回用意すること。

第 1週 有機化学とは(高校の復習)
     光る化学反応、好ましい香りのする有機化合物を体験しよう
第 2週 原子の構造と軌道(高校の復習)(1章)
第 3週 化学結合と分子軌道、分子模型を組み立てる(1章)
第 4週 共有結合のメタン、エチレン、アセチレンの構造(1章)
     正四面体、平面、直線構造の分子について
第 5週 極性共有結合とは何か、電気陰性度の考え方(2章)
第 6週 酸と塩基の強さ(2章)
第 7週 1〜2章のまとめ(小テスト)
第 8週 有機化合物の性質:官能基(3章)
第 9週 アルカンとシクロアルカンの性質(その1)(3章)
第10週 アルカンとシクロアルカンの性質(その2)(3章)
第11週 アルカンとシクロアルカンの立体化学(その1)(4章)
     アルカンの炭素ー炭素の単結合は自由に回転できる
第12週 アルカンとシクロアルカンの立体化学(その2)(4章)
     環状化合物では炭素ー炭素の単結合の回転が束縛される
第13週 シクロアルカンの立体化学(4章)
     同じ空間に二つの原子が存在しようとしたら、何が起こるか
第14週 有機反応の種類:4つのタイプの反応とは(5章)
第15週 極性反応とその機構:アルケンへの付加反応(5章)

定期試験
教科書及び教材 JOHN McMURRY著(伊東椒、児玉三明、荻野敏夫、深澤義正、通元夫訳)
「マクマリー有機化学(上、中、下)」東京化学同人、(上)4,725円、(中)4,620円、(下)4,620円

HGS分子模型C型セット、丸善、4,000円+税
参考書 教科書と同程度の内容で有機化学の全容を把握する参考書として、
H.ハート、L.E.クレーン、D.J.ハート共著(秋葉欣哉、奥 彬共訳)「ハート有機化学」培風館 4,000円+税(附属図書館蔵)

水野一彦ら共著 役にたつ化学シリーズ「5 有機化学」朝倉書店 2,700円+税
成績評価方法 60点以上を合格とする。定期試験(70%)および小テスト(30%)の成績で評価する。
不合格者には再試験を1回実施し、60点以上を合格とする。
履修上の注意 分子模型を毎回用意すること。
授業中に出題した問題、例題は充分に復習すること。
きちんと出席することを心がけること。
再試験で不合格の者は再履修すること。
教員からのメッセージ 講義内容の質問に限らず、気軽に研究室を訪問してください。

全ての教科は講義だけでなく予習と復習が行われることを想定している。15回の講義だけで教育目標が達成されると考えてはならない。
学習・教育目標との対応 この科目は、応用化学科の教育目標,A(基礎的知識)の達成に寄与する。
関連科目 基礎有機反応
有機化学A
有機化学B
その他