1 1 開講年度 2007
教育課程名 主専門教育課程 学科別科目
授業科目番号 41
授業科目名 表界面科学
開講曜日と時限 火曜日 1・2時限
教室番号 N403
開講学期 前期
単位数 2
対象学科・学年 材料物性工学科 応用物理コース3年
必修・選択の別 選択
授業方法 講義
担当教員 澤口 直哉 (SAWAGUCHI, Naoya) (材料物性工学科・材料工学講座)
教員室番号 Y607
連絡先(Tel) 0143-46-5673
連絡先(E-Mail) nasawa@mmm.muroran-it.ac.jp
オフィスアワー 火曜日 10:25-11:55
授業のねらい 我々は様々な物質の表面に触れて生活している。例えば、机に手を突いたとき、掌と机の境界で原子レベルではどのようなことが生じているだろうか。これを理解するには、掌の表面および机天板の材料表面の原子構造と特性について、更に双方が接して形成される界面の性質について知る必要がある。材料学においては、ある物質の表面あるいは2つの物質の界面の特性が材料全体の特性に大きく影響している。本講では表界面の物理・化学現象の基礎から始め、表界面の研究方法、そして表界面の特性がどのように材料に生かされているかについて学ぶ。
到達度目標 1) 代表的な表界面の構造および表界面が関わる現象を説明できる
2) 表面張力について熱力学的な解釈ができる。
3) 表界面の代表的な分析・解析方法を理解している。
4) 表界面の工業的応用例を説明できる。
授業計画 1週目 概要、成績評価法について
2週目 表界面の定義、現象
3週目 化学結合
4週目 表界面の構造
5週目 表界面の物理現象 1) 表面張力
6週目 表界面の物理現象 2) 接着、ぬれ
7週目 表界面の物理現象 3) 吸着、脱離
8週目 表界面の物理現象 4) 結晶成長、その他
9週目 表界面と工業技術 1) 触媒
10週目 表界面と工業技術 2) その他
11週目 表面の分析 1) 構造分析
12週目 表面の分析 2) 組成分析
13週目 表面の分析 3) 特性分析
14週目 表界面の応用
15週目 定期試験
教科書及び教材 ハンドアウトを配布。
参考書
アトキンス著「物理化学(上)、(下)」6、23,28章。(図書館に7冊ずつあり)
近澤正敏、田嶋和夫共著「界面化学」丸善 3,150円(税込)(図書館に3冊あり)
成績評価方法 小レポートを課す(時間内に回収する)。
小テスト(40%)、定期試験(60%)として計100点に換算し、60点以上を合格とする。
履修上の注意
1) 授業の変更や緊急時の連絡は授業中または掲示板で通知する。
2) 授業途中の入室、退室は認めない。
3) 再試験は行わない。不合格者は再履修すること。
4) 授業中の質問を歓迎する。オフィスアワーなどでの質問も適宜受ける。
教員からのメッセージ
学習・教育目標との対応 この授業は、応用物理コースについては、JABEE基準1(d)の(2a):該当する専門分野の専門能力の修得に対応しており、学習目標の F. 応用物理専門能力の修得に対応している。一方、材料工学コースについては、JABEE基準1(1)の(d):該当する分野の専門技術に関する知識とそれらを問題解決に応用できる能力、(e)種々の科学、技術及び情報を利用して社会の要求を解決するためのデザイン能力、に対応しており、学習目標の C. 自然科学の知識修得、D. 応用能力、E. デザイン能力の修得に対応している。
関連科目 1年次開講の熱力学と物理化学Aを履修したものとして講義を進める。
その他