開講年度 2007
教育課程名 主専門教育課程 学科別科目
授業科目番号 33
授業科目名 制御工学
開講曜日と時限 火曜日 1〜2時限
教室番号 C303
開講学期 後期
単位数 2
対象学科・学年 電気電子工学科3年
必修・選択の別 必修
授業方法 講義
担当教員 疋田弘光(HIKITA, Hiromitsu)
(機械システム工学科・設計制御工学講座)
教員室番号 A-211
連絡先(Tel) 0143-46-5345
連絡先(E-Mail) hikita@mondo.mech.muroran-it.ac.jp
オフィスアワー 月曜日 16:30-18:30
授業のねらい  制御工学は、対象とするシステムを人間の要請にできるだけ沿うように制御するため必要とされる学問である。この授業ではまず個々の制御対象を動的システムとしてどのように統一的に表現するのかにふれる。また、制御系に要求される特性はなにか、制御系の解析・設計に用いる道具はなにかを明らかにする。さらに、希望の特性を実現するため制御系に組み込むコントローラをどのようにして設計するのかなど、制御理論の基礎的な部分を学ぶ。
到達度目標 1.伝達関数とブロック線図を理解できる。(理解力、知識力、20%)
2.システムの時間応答を計算できる。(理解力、知識力、10%)
3.周波数応答法を使いこなすことができる。(理解力、論理力、知識力、20%)
4.システムの安定性解析を行うことができる。(論理力、知識力、20%)
5.制御性能、根軌跡法を理解し説明することができる。(理解力、知識力、15%)
6.制御系設計を行うことができる。(論理力、総合力、15%)
授業計画
 第1週目 制御系の基本構成、ラプラス変換の導入
 第2週目 微分方程式とラプラス変換
 第3週目 伝達関数とブロック線図
 第4週目 システムの過渡応答
 第5週目 周波数応答(周波数伝達関数、ベクトル軌跡)
 第6週目 周波数応答(ボード線図)
 第7週目 周波数応答(ボード線図、ニコルス線図等)
 第8週目 システムの安定性 (ラウスの安定判別法等)
 第9週目 システムの安定性 (ナイキストの安定判別法)
第10週目 システムの安定性 (補足と例題)
第11週目 制御性能 (安定度、定常特性、過渡特性)
第12週目 根軌跡法 (手順と応用)
第13週目 制御系設計(位相遅れ、位相進み補償、等)
第14週目 制御系設計(補足と例題)
第15週目 まとめ
第16週目 試験
教科書及び教材 田中、他「制御工学の基礎」      森北出版
参考書 小林伸明「基礎制御工学」、共立出版
河合素直「制御工学―基礎と例題―」、昭晃堂 
伊藤正美「自動制御概論(上)」、昭晃堂 
樋口龍雄「自動制御理論」、森北出版
水上憲夫「自動制御」、朝倉書店
吉川恒夫「古典制御論」、昭晃堂
成績評価方法 試験(教科書、ノート類持ち込み不可)結果で判定。100点満点で60点以上を合格とする。
履修上の注意 (1) 80%以上出席していない者は定期試験の受験資格を失
    うので注意すること。
(2) 不合格者に対しては、授業への出席状況が良好で、かつ
    一定の評価点以上を得た者に再試験を行う。その他は原
    則として再履修とする。
(3) 初回の授業ではガイダンスを行うので必ず出席すること。
    やむを得ず欠席が予定される場合、事前に申し出ること。
    無断欠席の場合履修を認めない。
教員からのメッセージ (1) 体系的に組み立てられた学問であるので、分量的にはき
    わめて少ない基礎的な部分をものにすれば、他の部分は
    それをもとに容易に理解できる。したがって、問題を解くに
    あたっても、「そこで使う理論を確実に理解しているか」、
    「その数学的あるいは物理的意味がわかっているか」など
    を自分で確認することが大切である。
(2) 欠席した場合、そのままでは次回の授業は100%理解で
    きない。かならずその部分を勉強して次回の授業にのぞ
    むこと。
(3) 質問等があればオフィスアワーに関係なく、在室中いつで
    も最優先で応じるので来室のこと。
学習・教育目標との対応 (1) 学科の教育目標の1.電気電子工学の実践的な基礎知識
    と自然現象を理解するための基礎知識、に対応している。
    学科の学習目標のB.電気電子工学分野の技術の基礎と
    なる知識を習得する、に対応している。
関連科目 この科目の履修にあたっては、3学年開講の回路理論、線形システム論を履修していることが望ましい。
今後の関連科目は、4学年開講のシステム制御工学、卒業研究(テーマに依存)である。
その他